【保育園】ケース別保育時間・入園後の状況変化への対応を元保育士ママが解説

保育園の預かり時間ってどうやって決まるの?
残業があるときはどうすればいいのかな……

入園後に状況が変わったときは、なにか手続きが必要なの?
保育園入園を検討しているご家庭にとって、保育時間は非常に大切なポイントですよね。
保育時間は保育園に預ける事由や、勤務時間・通勤時間なども考慮されて決定します。

就労で預けるご家庭と、育休中で預けるご家庭では、保育時間が違うことが一般的です!
筆者も求職・就労・産前産後で保育園を利用し、それぞれの事由や勤務状況に応じて保育時間を変更しました。
もともと保育士として働いた経験があったものの、保育認定に関する部分は知らないことが多く、「早く知りたかった……」と感じたことがあります。
今回は現在2児の母でもある筆者が、保育時間の仕組みや、ケース別の対応、現場のリアルな事情について解説します。
後半には筆者の保育時間変更手続きの体験談と、よくある質問をQ&A形式でまとめています。
元保育士の経験、母としての経験を織り交ぜて執筆していますので、ぜひ最後までお読みいただき、心配やお悩みを解消できれば幸いです!

加野彩乃(元保育士ライター)
元保育士・放課後児童支援員
保育園と学童クラブで約8年間の勤務経験があり、現在は2児の母。
自身の子どもも保育園と幼稚園を利用しています。オンライン子育てコミュニティ「#HUG parents room」を運営中。
- 保育時間の基本を知ろう
- 【ケース別】家庭の状況・園の種類による保育時間の違い
- 入園後に保育時間が変わるケースと必要な手続き
- 【体験談】変更手続きは大変?2児ママのリアル保育時間遍歴
- 保育時間のよくあるQ&A
- まとめ:家族で協力して保育園生活を乗り切ろう
保育時間の基本を知ろう

まずは保育時間がどのように決定されるのか、基本的なルールを押さえておきましょう!
保育時間は「勤務時間+通勤時間」が基本
お子さんを保育園に預ける時間は、基本的に「勤務時間(休憩を含む)+通勤時間」で計算されます。
通勤が片道20分、勤務時間が9:00~17:00の場合、保育時間は8:40~17:20が基本になります。
自治体によっては仕事や帰宅の準備などで、前後にプラス10分程度の余白時間が設けられているところもあります。
上記の「通勤が片道20分、勤務時間が9:00~17:00の場合」で前後にプラス10分の余白時間が設定されている場合、保育時間は8:30~17:30です。
ただ、自治体が余白の時間を設定していなくても、勤務時間の前後で支度や着替えなどが必要になることが大半ですよね。
「勤務時間+通勤時間でないと絶対にNG!」というわけではなく、家庭やお仕事の事情に応じて、園に相談して具体的な利用時間を決定します。
入園後の面談で保育園の先生と相談しましょう。

我が家は1人目と2人目が別の園に通っていて、2人目を先に送り届けるので、少し早めに登園しています
保育標準時間(11時間)と保育短時間(8時間)の違い
認可保育園の利用区分には、保育標準時間と保育短時間があります。

保育標準時間(最大11時間利用可能)
フルタイム勤務などで、長時間の保育が必要な家庭が利用できます。
例:7:00〜18:00の範囲で利用可能
保育短時間(最大8時間利用可能)
短時間のパートタイム勤務、求職中、育休中など、保育時間が短くても大丈夫な家庭が利用します。
例:8:00〜16:00の範囲で利用可能
お仕事の都合などで標準時間の時間帯に保育をお願いすることも可能ですが、延長保育料が必要です。
保育時間に関する注意点
先述のとおり、保育時間は原則として「勤務時間+通勤時間」で設定されます。
「標準時間利用の全家庭が標準時間枠の11時間、ずっと預けられる」というわけではないので、注意しましょう。

同じ利用区分でも、実際の保育時間は家庭によって違うってことだね!
また、保育短時間は「8時間なら時間帯は何時でもOK」というわけではありません。
園ごとに短時間利用枠が決まっており、利用枠前後の保育利用する場合は延長料金が発生するので気をつけましょう!

保育時間は園のWebサイトや、自治体の保育園利用パンフレットに記載されていることが多いです
保育時間はどうやって決めるの?
保育時間は、保育を必要とする事由を確認したうえで、就労などに関する証明書の記載内容で決定します。
保育を必要とする事由を確認する
まずは、自治体が定める「保育を必要とする事由(保育要件)」を確認します。
- 就労
- 妊娠・出産(産前産後)
- 求職活動
- 就学
- 介護・看護
なぜ保育が必要なのかによって、利用できる時間の上限(標準・短時間)が変わってきます。
自治体によって違うこともあるので、確認しましょう。
就労証明書で勤務時間を確認する
保育園を就労で利用する場合は、会社に作成してもらう「就労証明書」をもとに決定します。
自治体は入園審査のときに提出された証明書をもとに、標準時間認定・短時間認定の判定をし、保育の必要性や保育時間を証明するための認定通知書・支給認定証を発行します。
延長保育とは?料金や時間カウントについて
認定された保育時間を超えて預ける場合は、延長保育を利用します。
延長保育は他の学年のお友達と一緒に過ごす、異年齢保育を行う園が多いです。
月極利用:標準時間内のお迎えが間に合わないご家庭向け
月極利用は、毎月定額の延長保育料を支払って延長保育を利用します。
- お仕事や通勤の関係で、保育標準時間内にお迎えが間に合わないご家庭
- 残業の頻度が多いご家庭
月極の延長保育料は、1時間あたり3,000円〜5,000円程度が多いです。
筆者が働いていた園では単発利用が1時間300円、月極利用が3,000円でした。
単発で11回以上利用すると、月極利用よりも料金が高くなってしまうため、頻度が高い月が続くご家庭には「月極契約の利用はいかがですか?」と声をかけていました。
ただし、月極利用の場合は「週〇回以上、標準時間内のお迎えが間に合わない場合」などの条件が設定されている場合や、書類の提出が必要な場合があるので、必ず園や自治体に条件を確認しましょう。
また、夕方にお腹が空かないように「補食(ほしょく)」と呼ばれるおやつが出ることがあります。

補食の内容は園によってさまざまですが、おせんべいなど夕食に響かない程度のものが多いです
単発利用:ときどき発生する残業で利用可能
お迎えは基本的には標準時間内で間に合うけれど、ときどき残業などが発生したときに利用できるのが単発利用(スポット利用)です。
単発の場合の延長保育料は、1時間あたり300~500円程度の園が多いですが、園によっては30分単位などで細かく料金設定されている場合もあります。
- 月末締めで延長保育の回数をカウントし、翌月に支払い
- 当日に現金やキャッシュレスで支払い
- 翌月に保育料と一緒に支払い
1分でも過ぎると料金がかかるので注意
延長保育は保育標準時間から1分でも過ぎると、料金が発生します。
例:保育標準時間が18:00までの場合、18:01を過ぎると延長保育扱いに
最近はタブレットで登降園時間を管理している園が多く、1分でも過ぎるとシステム上で自動的に延長料金が発生します。
また、手書きの時間簿で管理している場合も、電波式のデジタル時計で保育士が時間を確認しているため「ちょっと過ぎただけだから……」は通用しません。
お迎え時間は余裕を持って設定しましょう!
土曜日の保育時間は平日と同じ?
基本的には平日と同じ時間帯で開所している園が多いですが、次の点に注意が必要です。
- 事前の申し込みが必要:給食数の把握や職員配置のため、事前の申請が必要な場合がほとんど
- 就労証明書が必要:土曜日は「両親ともに仕事の場合のみ利用可」とする園が多い
- 保育時間が平日よりも短めな場合も:園や年齢によっては、土曜保育を受け付けていないケースもある。土曜保育の受け入れはしていても、夕方の延長保育がなかったり、保育時間を短く設定していたりすることも。
パパやママの仕事がお休みの日の保育時間
保育園は、保護者が就労などで家庭での保育ができない場合に利用する施設のため、保護者がお休みの場合は、お子さんも一緒にお休みするのが基本的な考え方です。
ただし、最近は親のリフレッシュ目的での登園を認める園や自治体も増えてきました。
その場合は、お仕事の日と同じように長時間預けるのではなく「9時から16時まで」などと、園から短時間利用をお願いされるケースが多いです。
保育園に預けるための就労時間最低ライン
認可保育園の場合は、月64時間以上の就労が保育園の就労要件を満たす最低ラインとされています。
自治体によっては「週4日以上」「1日4時間以上」などの決まりがある場合があるので、不安があれば事前に確認しましょう。

2人目では求職で保育園に入園したあと「1人目の幼稚園の教育時間内に収まるように働こう」と考え、1日3.5時間×週5日で最低限の就労時間を満たせるように調整して働いていました
登園・降園時間の決まりはある?
基本的には各家庭の保育時間にあわせてに登園・降園しますが、園によっては「〇時までに登園してください」などと時間を指定されることがあります。
- 登園時間:朝の会や主活動(クラスでの活動やプログラムなど)が始まる、9:00〜9:30頃までの登園を推奨する園が多いです。
- 降園時間:登園時間のような時間の指定はないことがほとんどです。
登園・降園ともに、予定より早くなる場合や遅くなる場合は、園に必ず連絡を入れましょう。

予定より10~15分以上早まる・遅れる場合は、一度連絡をいれておくと安心です
保育時間と保育料の関係
保育標準時間と保育短時間では、短時間の方が保育料が少し安く設定されていますが、差額は数百円〜2,000円程度であることが多いため、そこまで大きな差ではありません。
入園後すぐは慣らし保育で短時間の預かりに
入園してすぐに希望の保育時間で預けられるわけではなく、お子さんが園生活に少しずつ慣れるための慣らし保育期間があります。
- 期間:平均2週間程度
- スケジュール:初日は1〜2時間からスタートし、少しずつ時間を延ばします。
この期間は、パパやママも早めのお迎えが必要です。
入園直後の2〜3週間は、育休を延長したり、半休を使ったりして対応できる体制を整えておきましょう。
【ケース別】家庭の状況・園の種類による保育時間の違い

保育時間は、家庭の状況や利用する園の種類によっても違いがあります。
この章では、それぞれのケース別に紹介していきます!
家庭の状況による保育時間の違い
まずは、共働きや産前産後など、家庭の状況による違いを紹介します。
就労:就労証明書をもとに保育時間を決定
これまでお伝えしたとおり、基本的には「就労証明書の勤務時間+通勤時間」で決定されます。
入園申し込みのときに提出された就労証明書をもとに、標準時間・短時間の認定を受けますが、「標準時間だから11時間、短時間だから8時間で必ず預けられる」というわけではなく、実際の利用時間は勤務実態に合わせて決定します。
ケース別の詳細は後ほどお伝えします。
疾病:保育短時間での利用が基本
保護者の病気や怪我、障がいなどで保育が必要な場合、診断書や障害者手帳の写しなどを提出して認定を受けます。
基本的には「保育短時間利用」と自治体が定めている場合が多いです。

保育園を利用するご家庭は就労要件が多いですが、疾病で利用されるご家庭も一定数あります。
珍しいことではないので、安心して利用してくださいね。
産前産後:認定は標準時間でも短時間利用を求められることも
産前産後の要件は、出産予定日の2か月前〜産後8週頃を目安に利用できます。
筆者も2人目妊娠・出産時は産前産後で保育園を利用しましたが「妊娠32週に入る月から、出産予定日から2か月を迎えるまでは産前産後要件で利用できる」と園の先生に言われ、そのようにしました。
利用時間は標準時間のまま継続できる自治体が多いので、ママが入院中にパパがお仕事のため保育園を利用し、パパが送迎するというご家庭もありました。
ただ、ママの妊娠・産後の経過に問題がない場合や、パパやご家族が家にいる場合は、園から保育短時間と同程度の利用や早めのお迎えをお願いされることがあります。
育児休業:保育短時間での利用が基本
下の子の育休中に上の子を預ける場合は、基本的に保育短時間の利用になります。
「お仕事がお休みなので、お子さんがご家庭で過ごす時間を増やしましょう」という考え方です。
求職中:保育短時間での利用が基本
お仕事を探している期間も預けられますが、保育短時間扱いになります。

我が家が利用している保育園は「お仕事をしてないときは基本的に6時間の利用をお願いしている」と言われ、求職中や産前産後でも6時間の利用でした。
園によってルールがある可能性があるので、事前の確認がおすすめです!
介護・看護・就学:実情に応じて決定
親の介護や、職業訓練校・大学などへの通学も保育要件になります。
これらは家庭の実情に応じて必要な保育時間に違いがあるため、在学証明書や申立書、医師が記入した診断書などに基づき、実態に合わせて保育時間が時間が決定します。
介護や看護、求職活動などで保育園を利用する場合に必要になることが多い書類です。
医師が記入する診断書などとは違い、保護者が自分で実態を記入する書類で、自治体により形式が違います。
働き方による保育時間の違い
ここからは、保護者の働き方による保育時間の違いを紹介します。
フルタイム共働き:保育標準時間の利用が多い
8時間勤務+休憩1時間+通勤時間となり、11時間の「保育標準時間」枠を使う家庭がほとんどです。
通勤に時間がかかるご家庭、残業が多いご家庭は、延長保育やファミサポの園送迎などを利用していました。

特にフルタイム共働きの場合は、パパとママで送迎を協力・分担している印象があります。送りはパパが担当・お迎えはママが担当など、それぞれの勤務時間に応じて対応するご家庭が多かったです!
フルタイム+時短・パート:勤務時間によって決定
6~7時間勤務程度の時短やパート勤務のご家庭は、勤務時間や通勤時間によっては保育標準時間の利用になることがあります。
筆者も拘束7時間のパート勤務のときは、通勤に片道40分程度かかっていたこともあり、保育標準時間を利用していました。

私の就労時間は9:30~16:00、拘束6.5時間のパート勤務で、通勤は15分です。利用したい保育園の短時間利用は8:00~16:00なんだけど、この場合はどうなるの?

園が設定する短時間利用枠に収まらないので、標準時間利用になることが多いようです。もし、短時間利用枠が9:00~17:00の園に入園した場合は、短時間利用になりそうですね!
「1日4時間程度のパート勤務」など、就労時間と通勤時間が入園する園の短時間利用枠に収まる場合は、短時間利用枠になります。
また、時短やパート勤務のご家庭は、勤務時間が短い方が送迎を担うご家庭が多いです。
フレックス制・裁量労働制:保育標準時間の利用が多い
出退勤時間が柔軟なフレックス制・裁量労働制は、基本的に保育標準時間で認定されることが多いです。

就労証明書には、就労時間をどう記載すればいいの?

制度で定められた標準的な時間を記載したうえで、備考欄にフレックスタイム制・裁量労働制であることを記載しましょう。自治体・園によっては、シフト表の提出を求められることがあります。
シフト制:保育標準時間利用で出勤時間に合わせて登園
シフト制の場合は、日によって登降園時間が変わるご家庭もあります。
「明日は遅番なので9:00に来ます」「今日は早番なので16:00にお迎えです」など、こまめな連絡を意識しましょう。
園によってはシフト表の提出が必要になる場合があるようです。

私が勤務した園はシフト表提出はありませんでしたが、毎月カレンダーに保育時間を記入して持参してくださるご家庭がありました。一覧になっているため分かりやすく、助かりました!
シフト制のご家庭も、家族で協力・調整して送迎を行っていることが多かったです。
自営業:就労証明書は自身で記載+添付書類が必要
自営業やフリーランスの場合は就労証明書を自分で記入しますが、補助的な書類として開業届や確定申告書の控えなどの添付が必要になります。
必要書類は自治体によって異なりますので、必ず確認しましょう!
園の種類による違い
園のタイプによっても、設定されている保育時間が異なります。
一覧表にまとめましたのでご覧ください。
〇:延長保育が設定されていることが多い
△:延長保育が設定されている園もある
| 園の種類 | 保育標準時間 | 保育短時間 | 延長保育 | 特徴 |
| 認可保育園 | 11時間 | 8時間 | 〇 | ・0歳児~就学前の子ども達が通う |
| 認定こども園 | 11時間 | 8時間 | 〇 | ・教育と保育の機能を持つ ・幼稚園枠利用の場合は日中の4~5時間程度 |
| 小規模認可保育園 | 11時間 | 8時間 | 〇 ※急な延長保育や土曜保育には対応しづらい園も | ・0歳児~2歳児の子ども達が通う ・小さい学年の子ども達を預かるため、保育時間が短めの家庭が多い傾向も |
| 認証保育園 | 13時間が基本 | 契約による | △ | ・東京都独自の制度 ・基本的な開所時間が長いため、延長保育がないこともある |
| 認可外保育園 | 園・契約による | 園・契約による | △ | ・保育時間やサービスは、園によってさまざま ・柔軟な契約が可能だが、保育料は変動する |
| 幼稚園 | 4~5時間 | なし | △ ※園により時間は異なる | ・基本の教育時間は日中の4~5時間程度 ・預かり保育(延長保育)の有無と時間は園によって異なる ・土曜保育はないことが一般的 ・学校のように長期休暇あり |
認可保育園:標準時間は11時間が基本
認可保育園は0歳児から就学前の子ども達を預かる、一般的な保育園です。
人気が高く、認可保育施設の入園審査では世帯指数が高い家庭が入りやすいため、比較的保育時間が長めのご家庭が多い印象があります。

以前働いていた園では、就労要件・保育標準時間で利用するご家庭が多かったです!
認定こども園:標準時間は11時間が基本
幼稚園で提供しているような教育と、保育が一体となった施設です。
「1号認定」と呼ばれる、3歳児以上の幼稚園枠利用のお子さんは、平日の日中4~5時間程度の利用が原則です。
保育園枠利用は0~2歳児が「3号認定」、3歳児以上は「2号認定」と呼ばれ、保育園と同じように11時間開所が基本です。
小規模認可保育園:標準時間は11時間が基本
小規模認可保育園は、基本的に0歳児から2歳児の子ども達を預かる施設で、3歳児以降は他の保育園に転園や、幼稚園への入園が必要です。
小さい学年のお子さんを預かるため、時短利用やパート勤務などのゆるやかな働き方をするご家庭が多く、上のきょうだいが幼稚園や小学校に通っているご家庭の利用率が高めで、他の保育施設に比べると保育時間が短めの傾向があります。

認可保育園で働いていたときのピークタイムは8:00~8:30・17:30~18:00でしたが、小規模認可保育園では8:30~9:00・16:00~17:00が登降園のピークタイムでした。
また、職員も少数精鋭なので、急な延長保育や土曜保育に対応しにくい場合があります。
認証保育園:13時間開所が基本
認証保育園は東京都独自の保育施設で、都が独自に設定する基準を満たす施設です。
13時間の開所が基本のため「延長保育を利用しなくても、基本的な時間だけで収まる」というご家庭も多いことから、延長保育が設定されていないこともあります。
一方で、延長保育利用で22時頃までの保育を行う園もあり、夕食提供などのサービスが充実している点が特徴です。
認可外保育園:契約に応じて変動
認可外保育園の場合、開園時間は園によって異なります。
料金体系も園によってさまざまなので、事前にWebサイトや見学で確認しておきましょう。
幼稚園:日中の4~5時間程度+延長保育
幼稚園は3歳児から就学前のお子さんが対象の教育施設です。
基本的な教育時間は日中の4~5時間程度ですが、近年の保育ニーズの高まりを受けて、預かり保育(延長保育)を実施する幼稚園も増えています。
預かり保育の時間・日数は園によってさまざまで、保育園の標準時間と同じくらいの延長保育や、長期休みの預かりを実施する園もあれば、幼稚園の登園日に17:00頃まで、長期休みは実施しない園もあります。
園による差が非常に大きいため、気になる幼稚園がある場合は園に直接問い合わせてみることもおすすめです。

Webサイトには載せていなくても、直接問い合わせると「実は来年から預かり保育を実施する予定です」などと教えてくれることもあります……!
保育施設の違いは、別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください!
子どもの年齢によって保育時間に違いがある場合も
特に、0歳児クラスではお子さんへの負担を考慮して、延長保育や土曜保育を実施していない園もあります。
自治体で配布するパンフレット上ではOKでも、実際には制約があることもあるため、見学時に必ず確認しましょう!
入園後に保育時間が変わるケースと必要な手続き

入園後、働き方や家族の状況が変わるときには、保育時間の手続き変更が必要です。
ここからは、保育時間が変わるよくあるケースと、必要な手続きについて紹介します。
保育時間が変わるよくあるケース
ママが妊娠・出産をするケースや、転職のために求職活動をするケースなどがあります。
ケース① 就労 → 産前産後 → 育休 → 就労
ママが赤ちゃんを妊娠・出産するケースです。
「就労(標準)」→「産休(標準)」→「育休(短時間)」→「復職(標準)」のように、ライフステージに合わせて認定区分が変化します。
その都度、母子手帳のコピーや育児休業証明書などの提出が必要です。
必要な手続きや書類は自治体のパンフレットを確認するか、送迎のときに園の先生に聞いてみましょう。

妊娠したときって、どのタイミングで園の先生に伝えるといいの?

安定期を迎えて産休の取得時期が決まってきた頃に、おおまかな産休取得時期や育休取得予定とあわせてお伝えいただくことが多いです。
ただ、ママの体調によっては送迎などで配慮してほしいこともあるかと思いますので、早めに伝えていただいても構いません。
ケース② 就労 → 求職 → 就労
仕事を辞めたらすぐに退園になるわけではなく、「求職」という区分に変更して求職活動申立書などを提出します。
その後、新しい仕事が決まったら、新しい職場の就労証明書を提出し「就労」に戻ります。
求職の要件は期間が設定されており、多くの自治体では3か月以内に就労証明書の提出を求められることが多いです。
場合によっては求職活動の状況のヒアリングがある可能性があるので、誠実に対応しましょう。

私は2人目を求職要件で預けて2か月目の終わりごろに、自治体から「お仕事は決まりそうですか?」と連絡がありました
ケース③ 求職 → 就労
求職中で入園した場合も、ケース②と同様に、仕事が決まったら就労証明書を提出して認定を切り替えます。
新しい職場が決まった段階で就労証明書の記載をお願いしたい旨を伝えておくと安心です。
保育時間・認定区分を変更するときの手続き
保育時間や認定区分を変更するときには、手続きが必要です。
保育の必要量の変更がない場合(時間変更のみ)
「標準時間の範囲内だけど、勤務時間が変わったので送迎時間が変わる」など、保育時間のみの変更でも、基本的には就労証明書の提出が必要です。
ただ、園によっては「大幅な時間変更でなければ書類の提出は不要」という場合もあるため、まずは園に確認しましょう。
就労から産前産後などの保育要件が変わるときには、必要量に変更がなくても区分を変更しなければいけないため、認定変更申請書や申請する区分に応じた書類が必要です。
保育の必要量の変更がある場合(標準時間・短時間の切替)
「標準時間から短時間へ」「短時間から標準時間へ」などと変更する場合は、必ず申請が必要です。
就労証明書や認定変更申請書などの必要書類を揃え、指定の日にちまでに園や自治体に提出しましょう。

時間変更や認定変更は、まず園の先生に変更したい旨を伝えて、必要書類を確認するのがおすすめです!送迎のタイミングで担任や主任、園長などに確認してみましょう。
手続き変更のタイミングと注意点
多くの自治体では、変更したい月の前月20日頃までに書類を提出しないと、翌月からの変更が間に合いません。
提出が遅れると、希望する時間に保育を受けられない可能性があるので、変更が分かった時点で早めに「いつまでに何の書類が必要か」を確認しましょう。
【コラム】1号・2号・3号認定ってなに?
保育園や幼稚園関係の書類によく出てくる「〇号認定」ですが、年齢と保育の必要性によって区分けされているものです。
- 1号認定:幼稚園利用。満3歳以上で保育の必要性がない子ども
- 2号認定:保育園利用。満3歳以上で保育の必要性がある子ども
- 3号認定:保育園利用。満3歳未満(0〜2歳)で保育の必要性がある子ども
【体験談】変更手続きは大変?2児ママのリアル保育時間遍歴

ここからは、求職・就労・産前産後で保育園を利用した経験がある、筆者の体験談をお伝えします。

現在5歳と1歳の子どもの母です!1人目は小規模認可保育園を卒園後、現在は幼稚園に通っています。2人目は、1人目で利用した小規模認可保育園に現在通っています。
1人目は求職→標準時間就労→求職→産前産後
これまでの認定変更を表にまとめましたので、ご覧ください。
| 保育要件 | 利用区分 | 保育時間 | コメント |
| 求職 | 短時間 | 9:00~15:00 仕事が始まると8:00~15:50 | 入園直前に仕事が決定! 慣らし保育後から、保育短時間の枠ギリギリで仕事する。 |
| 就労 | 標準時間 | 8:00~16:50 | 入園翌月から認定切替、標準時間利用に。 |
| 求職 | 短時間 | 9:00~15:00 | 妊娠が分かり、育休は取らずに退職。退園になるかと思ったが、求職に切り替えれば卒園まで在園できるタイミングだったので求職に切り替え。 |
| 産前産後 | 標準時間 | 9:00~15:00 | 産前2か月に入る月から認定変更。標準時間だったものの、園のルールで短時間利用。 2歳児クラスで卒園。 |
自治体によっては「激戦」と呼ばれることもある、1歳児クラスに途中入園しました。
「早く働かないと」と焦っていたこと、入園前から「求職活動の実績を積みたい」と思い、就職フェアなどに参加していたこともあり、入園直前に仕事が決まりました。
入園した月は短時間利用でしたが「保育料を稼がないと……」という気持ちがあり、保育短時間の枠ギリギリで働きました。
書類を揃え、翌月からは標準時間に切り替えて拘束7時間で勤務。
しばらくすると妊娠が発覚しましたが、育休は取らずに退職することに。
「仕事を辞めて退園するか、一度退園したあとに産前産後で入り直しかな」と思っていましたが、先生に相談したところ「産前産後の期間に入るまでの3か月間なら、求職で在籍できる」と教えてもらい、産前産後認定へ切り替えて卒園まで通いました。
正直保育料の問題で、産前産後の利用をするかは迷いましたが、保育園でお友達や先生と遊んでくれたことで余裕を持って子ども達に接することができたため、助かりました。

幼稚園入園後は、2人目の保育園入園と同時に求職で認定変更(1号→2号)をし、短時間で就労しています。
2号認定は幼稚園の預かり保育の利用補助が受けられるため、非常に助かっています。
2人目は求職→短時間就労
| 保育要件 | 利用区分 | 保育時間 | コメント |
| 求職 | 短時間 | 9:00~15:00 | ゆったり求職活動しようと思い、約2か月求職活動をする。 個人事業主として開業し、在宅フリーランスになる。 |
| 就労 | 短時間 | 8:35~14:15 | 上の子の幼稚園の時間だけ働く。就労時間は月70時間ほど。 |
| 就労 | 短時間 | 8:35~15:50 | 仕事の時間を増やしたいと思い、保育時間を延長。 |
2人目も専業主婦だったため、求職中からスタート。
ゆっくり求職活動をしていたところ、求職で預け始めて2か月経つ頃に、自治体から「お仕事どうですか?」と電話がかかってきてびっくりしました……!
その後、在宅フリーランスとして開業し、保育園に就労証明書と開業届を提出しました。
最初は上の子の情緒が少し不安定な時期だったため、幼稚園の教育時間に合わせて短めに仕事をし、子ども達が慣れてきた頃に短時間の枠内で就労時間を延ばしています。
書類の用意は早めを心がけて!
私は合計7回、認定変更・保育時間変更をしていますが、とにかく書類の準備は早いに越したことはありません。
特に、職場に書いてもらう就労証明書は、依頼してから手元に届くまで1〜2週間かかることもあります。
ギリギリになって焦ったり、急かしたりしなくて済むよう、余裕を持って準備するのがおすすめです。

共働きの場合は、パパ・ママそれぞれの書類が必要です!
65歳未満の同居人がいる場合は、その方の分の書類が必要になることがあるので、自治体に確認しましょう。
保育時間のよくあるQ&A

最後に、保育時間に関するよくある質問を紹介します。
Q1. 保育時間が長いと子どもに悪影響がある?
A. 悪影響とまでは言えませんが、疲れてしまうことはあります
「保育園は遊んで過ごしているから楽しいでしょう」と思われがちですが、集団生活なので子どもなりに気を使い、疲れてしまうことがあります。
パパやママも長時間労働だと疲れてしまうと思いますが、お子さんも同じです。
お休みの日はゆっくり過ごしたり、早くお迎えに行ける日は早く行ってあげたりするなど、メリハリをつけると良いでしょう。
Q2. 親が休みでも登園させたほうがいいの?
A. 基本的にはお休みしてください
親のリフレッシュ目的による利用が認められてきていますが、基本的には「親が保育できない時に預かる場所」のため、お休みを求められることが多いです。
「お休みすると活動に乗り遅れてしまうのでは?」と思われるパパやママもいますが、学校とは違うので、お休みしたら遅れが出るということは基本的にありません。
ただ、イベントがある日や、運動会・発表会などの行事の練習がある時期は登園を勧められることもあります。
その場合は担任の先生と相談し、登降園の時間を調整しましょう。

パパママがお休みの日に利用する場合は、お子さんに変化があったときに連絡が繋がるように、お休みの旨を園に伝えてくださいね!
Q3. 仕事を辞めたけど保育園に内緒にしてもいい?
A. 絶対にダメです!正直に申告しましょう
「バレない」と思っても緊急連絡先が職場のままになっていて、連絡したときに退職が発覚するケースは実際にあります。
認定変更の手続きも必要ですので、必ず園に伝えましょう。
Q4. いつも保育時間ギリギリのお迎え。保育士はどう思う?
A.「遅くまでお仕事お疲れ様です!」と思っています ^^
申し訳なく思わなくて大丈夫です!
むしろ「ギリギリで延長料金かからなくて良かったですね!」と安心します。
延長保育は子どもが少人数になり、先生やお友達とゆったり遊べる特別な時間でもあります。
意外と楽しんでいるお子さんも多いので、安心してくださいね。
Q5. 保育時間を守らなかったらどうなる?
A. 延長料金が発生し、最悪の場合は退園もありえます
時間を守らないことが続き、園からの注意に応じられない場合は、規約違反となり退園になる可能性もあります。
どうしても間に合わない場合は、ファミサポやベビーシッターなどのサービスを利用を検討してみましょう。
Q6. 保育時間内にお迎えが間に合わない!どうすればいい?
A. 分かった時点で、すぐに園へ電話連絡を!
保育士も心配しますし、お子さんが「パパまだかな?」と不安になってしまうため、早めに連絡を入れておきましょう。
特に、10分以上遅れる場合、延長保育の時間にお迎えになりそうな場合は、連絡を入れておくのが安心です。
Q7. 電車が遅れて延長保育になったらお金を払うべき?
A. 遅延証明書があれば免除されることもあります
公共交通機関の遅れによる場合は「遅延証明書」を提出すれば延長料金はかからないケースが多いですが、自治体によって異なります。
必ず確認しましょう。
まとめ:家族で協力して保育園生活を乗り切ろう
保育時間は「勤務時間+通勤時間」が基本ですが、仕事や家庭の状況に応じて決定します。
保育が必要な事由や認定区分によって利用できる時間が決まるため、まずはどの事由・認定区分に当てはまるのかを把握するところから始めてみましょう。
園の種類によっても保育時間の傾向が異なるため、これから園選びをするご家庭は「どんな園が条件に合っているかな?」と考えながら候補を絞ってみてください。
また、入園後も勤務時間の変化や転職、ママの妊娠など、家庭や仕事の変化は続く可能性は十分あります。
保育時間を変更するときには認定区分の切り替えをするケースも多く、書類提出が必要なため、園の先生や自治体に確認しながら、早めに準備を進めていきましょう!

