デリケートなおしゃれ着の洗い方|普通の洗濯との違いや手洗いの基本を解説

「おしゃれ着」とは、ニットやワンピースなどのデリケートな素材でできた服のことです。
こういった服は、普段の洗濯と同じやり方では傷んでしまうことがあるため、特別な洗い方をする必要があります。その方法を「おしゃれ着洗い」と呼びます。

「おしゃれ着洗い」っていわれても…
どの服が「おしゃれ着」なの?普通の洗濯とどう違うの?
家事を始めたばかりのパパにとっては、「おしゃれ着洗い」と聞いても、わからないことばかりですよね。しかも、子育て中は毎日がバタバタで、ちょっと手間がかかる洗濯は後回しになりがち。
でも大丈夫!
この記事では、育児中のママ目線で、忙しいパパでも実践しやすい「おしゃれ着洗い」の基本を、やさしくわかりやすく解説していきます!
パパ・ママの大切な服や、赤ちゃんの外出着。
せっかくなら長くきれいに着られるように、「おしゃれ着洗い」にチャレンジしてみましょう!
お洗濯するときのちょっとしたひと手間が、大切な家族の笑顔につながりますよ。
【洗濯の仕方】基本マニュアルは、こちらからご覧ください。
「おしゃれ着洗い」ってなに?

「おしゃれ着洗い」とは、ニットやブラウスなど、デリケートな素材の服をやさしく洗う方法のことです。
Tシャツやジーンズとは違い、型崩れしやすかったり、縮みやすかったりする服は、普段とは違う特別な洗い方が必要なんです。
普段着と分けて洗うのはなぜ?
一番の理由は、ふつうの洗濯方法では、おしゃれ着が傷んでしまうから。
- 伸びて形が崩れた
- 小さく縮んだ
- 色が変わった
- 布地がゴワゴワになった
…なんてことが起きると、せっかくの大切な服も台無しになってしまいます。
特に、パパ・ママのお気に入りの服や、赤ちゃんのちょっと高めのお出かけ着などは、きれいに長持ちさせたいですよね。
普段着とおしゃれ着の洗い方の違い
おしゃれ着は、やさしく洗うのが基本。具体的には、こんなポイントがあります。
- たっぷりの水で洗う
→ 洋服同士がこすれにくくなり、布地を守ることができます。 - やさしい水流で洗う
→ 洗濯機なら「ドライコース」や「手洗いコース」を選びましょう。 - 専用の洗剤を使う
→ おしゃれ着用洗剤は、生地への刺激が少なく、色落ちしにくいです。 - 洗濯・脱水の時間は短めに
→ 長く回すと、縮みや型崩れの原因になります。
このポイントを守って洗えば、繊維を守りながら衣類をきれいにすることができます。

えっ?これなら、普段着もぜんぶ優しく洗えばよくない?

それがね、「おしゃれ着洗い」はやさしいぶん、洗う力が弱いのよ。汗や皮脂、食べこぼしなどのしっかりした汚れは、普通の洗い方じゃないと落ちにくいの。
うっかり普通に洗っちゃったらどうなる?
おしゃれ着をいつもの洗濯と同じように洗ってしまうと、次のようなことが起きる可能性があります。
こんな状態になってしまっては、せっかくのおしゃれ着も台無し。たった1回の洗濯でダメになることもあるので、注意が必要です。

お気に入りの服がたった一回の洗濯でダメになっちゃうと大ショック!だから、おしゃれ着はちゃんと分けて洗ってね。
「おしゃれ着洗い」が必要な服ってどんな服?
判断のポイントは「洗濯表示」
どの服を「おしゃれ着洗い」すればいいのかは、服についているタグ(洗濯表示)を見ればわかります。
たとえば、次のようなマークがあったら要注意!
▼手洗いマーク(手のイラストが水に入っているマーク)
→ 洗濯機ではなく、やさしく手洗いが必要なサイン。

▼水温や水流に制限があるマーク
→洗濯機で洗えるものですが、「弱い水流」「ぬるま湯」などの配慮が必要です。


このようなマークがある場合は、普段通りの洗濯では傷んでしまう可能性があるため、「おしゃれ着洗い」が必要です。
よくある「おしゃれ着洗い」が必要なアイテム
洗濯表示を見るのが面倒なときは、以下のような服は「おしゃれ着扱い」すると安心です。
- ウールやカシミヤ素材のニット
→ 洗い方を間違えると縮んでしまいます。 - レースやシフォン素材のブラウス
→ とても繊細なため、摩擦で破れたり、型崩れすることも。 - ワンピースやスカート(特にふんわりした素材)
→ ヨレやすく、洗濯で形が崩れがち。 - スーツやフォーマルウェア
→ 型くずれや色落ちの原因になります。 - 柄物・色物で色落ちが心配な服
→ 色が落ちるだけでなく、他の服に色が移ってしまうことも。 - プリーツや飾りのある服
→ 普通に洗うとプリーツが消えたり、飾りが取れたりすることがあります。
「おしゃれ着洗い」のときに使う洗剤と柔軟剤
おしゃれ着には、専用の洗剤を使おう!
おしゃれ着を洗うときは、専用の「おしゃれ着専用洗剤」を使うのが基本です。
一般的な洗濯洗剤は、汚れをしっかり落とす「弱アルカリ性」。でもその分、繊維を傷めてしまうリスクがあります。
一方、おしゃれ着専用洗剤は、繊維に優しい「中性洗剤」。縮みや色落ちを防ぎながら、やさしく汚れを落としてくれます。

ドラッグストアでもよく見かける「エマール」や「アクロン」が有名。買い物に行くときは、覚えておいてね!
柔軟剤は使っても使わなくてもOK
おしゃれ着専用洗剤には、すでにふんわり仕上がる成分が入っているので、基本的に柔軟剤はなくても大丈夫です。
- もっとふわっと仕上げたい
- いい香りをつけたい
そんなときは、おうちにある柔軟剤を少量だけプラスしてみましょう。特に赤ちゃんと一緒に過ごしているご家庭には、香りがきつすぎないタイプを選ぶのがオススメです。
「おしゃれ着」をやさしく手洗いする方法

ニットやブラウスなどのデリケートな服は、洗濯機より手洗いが安心です。
最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、やってみると意外とカンタン!
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
① 気になる汚れに直接洗剤をつける
まずは汚れが気になる部分に、おしゃれ着用洗剤を直接つけておきましょう。
指で軽くなじませておくと、あとで汚れが落ちやすくなります。
② ぬるま湯を用意(30℃以下)
洗面器や洗面台に、30℃以下のぬるま湯を張ります。
そこに洗剤を溶かして、たたんだままの服を静かに沈めます。


③ やさしく洗う(こすらない!)
素材によって洗い方は少し変わります。
ニットなど厚手の服
→服の上からやさしく押して離すを繰り返します。

ブラウスなど薄手の服
→両手で挟んで、やさしくパタパタたたむように洗います。


普段の洗濯のときのように、ゴシゴシはこすらないで!
服が傷まないように、とにかくやさしくを意識しましょう。
④ すすぎは2回が基本
きれいな水に替えて、洗いと同じようなやさしい動きですすぎます。
繊維の中の洗剤をやさしく押し出すことをイメージするとやりやすいですよ。
これを2回くり返すのがオススメです。
⑤ 柔軟剤はお好みで
「もっとふんわりさせたい」「いい香りをつけたい」場合は、2回目のすすぎのときに柔軟剤を入れましょう。
でも、おしゃれ着用洗剤だけでも十分ふんわり仕上がるので、特にこだわりがなければ、柔軟剤なしでもOKです。
⑥ 脱水は洗濯機で「短時間だけ」
手でギュッと絞ると型くずれの原因になるので、脱水は洗濯機を使用します。
洗濯ネットに入れて、30~60秒が目安。

脱水時間は短く!
長く回すとシワの原因になるので注意です。
洗濯ネットは、編み目が細かくてぴったり入るサイズが理想。
脱水が終わった服はまだ水分をたっぷり含んでいて重たいので、両手でやさしく持ち上げてくださいね。
「おしゃれ着」を洗濯機でやさしく洗う方法

最近の洗濯機には「ドライコース」「手洗いモード」など、おしゃれ着専用の機能がついています。うまく活用すれば、手洗いほどではなくても、大事な服をやさしく洗えますよ。
① 汚れが気になるところには直接洗剤をつける
まずは汚れが気になる部分に、おしゃれ着用洗剤を直接つけておきましょう。
指の腹で軽くなじませると、あとで汚れがしっかり落ちます。
② 必ず「洗濯ネット」に入れる
おしゃれ着はそのまま洗濯機に入れると、生地がこすれて傷みやすいです。
だから必ず、畳んでピッタリ入るサイズの洗濯ネットに入れましょう。

③ 洗濯機の「おしゃれ着コース」でスタート!
ネットに入れた衣類を洗濯機へ。
次に、おしゃれ着用洗剤を洗剤投入口にいつも通り入れます。
そのあと、洗濯機のコースを選びましょう。
- 「ドライコース」
- 「手洗いコース」
- 「おうちクリーニング」 など
これらはどれも水の量が多くて、水流がやさしいモードなので、繊細な服でも安心して洗えます。

我が家の洗濯機には、そんなコースないんだけど…

そんなときには、こういう風に設定してね!
水量:多め
水流:弱め(設定できれば)
洗濯・脱水:時間短め
※細かい調整方法は、各メーカーの取扱説明書をチェックしてください。
おしゃれ着コースは洗いと脱水の時間が短めなので、思ったより早く終わります。
終わったらすぐに干すのが型くずれを防ぐコツ!出し忘れないように、タイマーなどで通知しておくと安心です。
おしゃれ着の干し方|パパでもできる型くずれ防止テク

おしゃれ着は、干し方も重要!
正しく干さないと、せっかくキレイに洗っても「ビロ~ンと伸びてる…」なんてことも。
そんな残念な結果を防ぐために、今日からできる干し方のコツをお伝えします。
基本は「平干し」&「日陰干し」
「平干し」は、ハンガーに吊るさずに、平らな場所に広げて干す方法です。
水分を多く含んだおしゃれ着は、吊るすと重みで形が崩れてしまいます。
また、おしゃれ着は直射日光で色あせしやすいので、できれば風通しのよい日陰で干すのがベストです。これが「日陰干し」です。
洗濯表示にこんなマーク、見たことありませんか?
▼平干し・日陰干しマーク

おしゃれ着の洗濯タグには、よくこのマークがついています。
見逃さずにチェックしてみてくださいね。

おすすめ①:平干しネットを使う
「平干し専用ネット」を使えば、とっても簡単!

- ネットの上に衣類を広げるだけでOK。
- 100円ショップやホームセンターでも買える。
- 日陰に干せるよう、室内にも吊るせるタイプが便利。
平干しネットは通気性バツグン!乾きやすいだけでなく、服の形もキープできる優れモノです。
おすすめ②:洗濯ポールを活用する

我が家には平干しネットなんてないよ…?
そんなときには、洗濯ポールや物干し竿の上に服をふわっと乗せて干す方法もアリ!

- 袖の部分を左右のポールにかける
- 重みを分散させるように調整する

引っ張られている場所がないかチェックしましょう。
ピンと張って干すより、やさしく乗せるように干すのがコツです。
裏返すだけで変わる!おしゃれ着をよりきれいに洗うコツ
裏返して洗うと、こんなにいいことが!
おしゃれ着を洗うとき、「裏返すといいよ」って聞いたことありませんか?
実はこれ、ちょっとした一手間で仕上がりに差が出る、とても効果的なテクなんです。
・生地が傷みにくくなる
→ 洗濯中の摩擦から、大事な表地を守れます。さらに毛玉もできにくくなります。
・色落ちしにくくなる
→ 表面のプリントや色柄がこすれにくくなって、色あせ防止にも◎
・ 汚れがよく落ちる
→ 肌に直接触れる内側には皮脂や汗汚れがたまりがち。裏返すことで、洗剤が届きやすくなります。
・乾きが早くなる
→ ポケットの中や縫い目部分も、裏返すと空気に触れやすくなって乾きが早くなります。
つまり、裏返して洗うのは「おしゃれ着を長持ちさせる秘訣」のひとつなんです!
裏返さない方がいい服は?
以下のような場合は、裏返さずにそのまま洗いましょう。
- 外側に花粉や黄砂がたくさん付いている
- 食べこぼしや泥汚れなど、外側に汚れがある

服の状態を見て「今回は裏返したほうがいいかな?」って考えるだけで、洗濯上手!
忙しいときはプロにおまかせ!クリーニングという選択肢

クリーニングに頼るのもおすすめ
おしゃれ着って、自宅での手洗いや平干しが基本…とはいえ、小さな子どもがいると「そんな余裕ない!」って思う日、ありますよね。
特にこんなとき、困りませんか?
- 平干しのスペースが確保できない
- 干してる間に子どもが触ってぐちゃぐちゃに…
- 大事な服だから、絶対失敗したくない!
そんなときは、無理せずクリーニングに頼るのがおすすめです!
家族の時間をつくる「時間の節約」
たしかに、クリーニングはコストがかかります。でも、手間を省けて、仕上がりもキレイ。
「洗う・干す・たたむ」にかかる時間…
- 子どもとじっくり遊ぶ時間
- 夫婦でゆっくり話す時間
- 自分のリフレッシュタイム
こんなふうに使えたら、それってすごく有意義だと思いませんか?
持ち込みが難しいときは「宅配クリーニング」も便利!
共働きやワンオペの日だと、クリーニング店に行くのもひと苦労。
そんなときは、ネットで申し込んで玄関先で受け渡しができる「宅配クリーニング」がおすすめ!
- 申込 → 自宅でネットから申し込み完了
- 受け渡し → 玄関先まで届けてくれる
- 時間指定もできる
忙しいパパママにこそ「頑張らない工夫」として使えるサービスです。

「全部自分でやらなきゃ」じゃなくて、「頼れるところは頼る」ことも大事だよ!
がんばりすぎなくても大丈夫。「できるときに、できる方法」でOK!

おしゃれ着洗いって、ちょっとハードルが高そうに思えますよね。
でも、ポイントを押さえておけば意外とシンプル。忙しいパパでも、ちょっとした工夫でしっかり洗えます。
おしゃれ着洗いの基本ポイント
- 専用の洗剤を使う
- 手洗い or 洗濯機を使い分ける
- 洗濯機では「おしゃれ着コース」を選ぶ
- 平干し&日陰干しで型くずれを防ぐ
- 忙しいときは無理せずクリーニングに頼るのもアリ!
子育て中って、どうしても「丁寧にしてあげたい」という気持ちと「時間が足りない…」という現実の間でゆれるもの。
でも、全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫。
今日は洗濯機にお任せ、次は時間があるときに手洗いしてみる、そんなふうに自分のペースで続ければOK。
「やってみる」「工夫してみる」その姿勢こそが大切!少しずつ慣れていけば、おしゃれ着洗いも、いつの間にかあなたの得意技になります。
大切な家族の服を、長くきれいに着られるよう。
できるところからはじめてみましょう。




