夜のおむつ外れが進まない!“やめて正解だった”親の決断【体験談vol.2】

coco
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執筆者プロフィール
  • ペンネーム …ENAママ
  • 家族構成 …夫と子ども2人(5歳・2歳)の4人暮らし
  • 職業 …パート勤務
  • 居住地域 …関東地方在住
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執筆テーマに関する経験

長女の夜のおむつがなかなか外れず焦っていた時期がありましたが、保育園の先生の助言をきっかけにトイトレを一時ストップ。子どものペースに合わせたことで、自然と外れた体験を通じて、親子がラクになった経験をお伝えします。

夜のおむつがなかなか外れず、毎朝のようにシーツの洗濯や子どものフォローに追われている…。
そんな悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか。

私の長女も、5歳を目前にして夜のおむつが外れず、私自身、焦りと疲れでストレスを抱える日々を過ごしていました。
下の子は当時まだ0歳。夜泣きや授乳が続く中で、「またおねしょしちゃった…」としょんぼりする長女の繊細な気持ちに十分に寄り添ってあげる余裕もなく、親子で気持ちが沈んでしまっていたように思います。

そんなとき、保育園の先生から「小学生でもオムツの子はいますよ。本人のペースで大丈夫」と声をかけてもらったことで、思い切ってトイトレを一度中断してみることに。

すると、少しずつオムツが濡れていない朝が増え、娘の方から「パンツで寝てみたい」と言い出してくれたのです。無理なく、自然に卒業できたことで、私自身も肩の力が抜けました。

この記事では、夜のトイトレに悩んだ我が家の体験をもとに、「焦らずゆっくり進めることの大切さ」と、「親子の心に余裕をつくるちょっとした工夫」をご紹介します。

「夜のおむつが外れない…」焦って始めた私の失敗

もうすぐ5歳なのに夜はオムツ…本当にこのままでいいの?

「昼間はパンツなのに、夜だけいつまでもオムツが取れない…」
そんな状況に、少しずつ不安が募っていきました。

長女は3歳ごろには日中のトイトレを終え、保育園でも家でも問題なくパンツで過ごせるようになっていました。ところが、夜だけはどうしてもおむつが手放せず、4歳を過ぎても濡れている日が続いていたのです。

最初のうちは「寝ている間のことだし、そのうち自然に外れるだろう」と、私もあまり深刻には考えていませんでした。本人も「寝るときだけはオムツがいい」と言っていたので、その気持ちを尊重しつつ、「まぁ、焦らなくても大丈夫かな」とのんびり構えていたのです。

けれど、月日が経つにつれて心の中にじわじわと不安が広がってきました。

「もうすぐ5歳なのに、夜だけはオムツ…このままでいいのかな?」

夜のおねしょ対策として、就寝前の水分を控えたり、寝る時間を安定させたりといった工夫もしましたが、目に見える変化はありません。それどころか、毎朝濡れたオムツを確認するたびに、「またダメだったか…」とがっかりする日々。

気づけば、毎晩のように「夜 トイトレ 5歳」「おねしょ いつまで」などとスマホで検索し、「うちだけじゃないよね」と安心を求めるのが習慣になっていました。

ママ友の言葉を聞いた瞬間、焦りはピークに

そしてある日、保育園の懇談会で別のママが何気なく口にした言葉が、私の焦りに火をつけます。

「うちは無事にオムツが外れました!」

その瞬間、

「どうしてうちはまだできていないんだろう」
「もしかして私のやり方が悪いの?」


と、劣等感にも似た感情がこみ上げてきました比べなくていいと分かっていても、気持ちは落ち込むばかりでした。

おねしょ続きで毎晩ぐったり…親子で疲れ果てた日々

「このままじゃダメかも…」と焦りを感じた私は、思い切って長女をパンツで寝かせることにしました。
夜もオムツで過ごしていたからダメなんじゃないか?そんなふうに思い込んでしまったのです。

けれど、結果は予想通り。いや、それ以上に大変でした。

防水シーツやおねしょズボンを使って対策はしていたものの、毎晩のようにおねしょが続き、深夜に何度もシーツを取り替え、長女の着替えをし…私はほとんど眠れない状態に。夫婦で「今日はどっちが対応する?」と声をかけ合いながら、疲れを分担するのが精一杯の毎日でした。

母から「夜中にトイレに連れて行ってみたら?」とアドバイスをもらい、眠っている娘をそっと起こして連れて行ったこともあります。でも、ぐっすり眠っている子どもを無理に起こすことに、どこか申し訳なさや罪悪感を感じてしまい、続けることができませんでした。

さらに追い打ちをかけるように、長女はおねしょズボンのゴワゴワした感触が苦手で、朝になると「またおねしょしちゃった…」としょんぼり。繊細な性格もあって、自分でも失敗を気にしてしまう様子でした。

その姿を見るたびに、

「あんなに頑張ってるのに、無理をさせすぎてないかな」
「私のやり方が間違ってるのかも…」

と、私自身もどんどん落ち込んでいきました。

親子ともに疲れ果て、何が正解なのか分からなくなっていた…まさにそんな日々だったのです。

「一度やめてもいい」と言われて、救われた

焦りと疲れの中で、私をふっと救ってくれたのは、保育園の先生の何気ない一言でした。

ある日、思い切って先生に「夜のおむつがなかなか外れないんです」と相談したんです。
すると、返ってきたのはこんな言葉でした。

「小学生でも夜だけおむつの子って、意外と多いんですよ。いずれみんな外れますから、焦らず本人のペースで見守ってあげてくださいね」

その瞬間、ピンと張っていた気持ちが一気にゆるみ、思わず涙が出そうになりました。
さらに先生はこう続けてくれました。

「夜の排尿は、体の発達と深く関わっているんです。年齢よりも“その子のペース”が一番大事。だから、無理に進めるより、いったんお休みするのも立派な選択ですよ」

それまでの私は、「もうすぐ5歳なのに」「周りの子はもうパンツなのに」と、“年齢”や“平均”といった数字ばかりに目を向けていました。できていない=遅れている、という思い込みに縛られていたんです。

でも、夜のおむつが取れるかどうかは、努力や根性、しつけの問題ではありません。
体が「準備できているかどうか」それだけだったんです。

「このままのペースで大丈夫なんだ」
「立ち止まっても、きっとまた進める日がくる」

そう思えたことで、心の中にようやく“余白”が生まれ、親子の関係も少しずつ変わっていった気がします。

トイトレを中断して得られた“心のゆとり”

その日から、思い切って夜のトイトレをいったん中断し、オムツに戻すことに決めました。

保育園の先生からは「いきなりオムツに戻すと本人がショックを受ける場合もあるので、“今日はどっちにする?”と本人に選ばせてみるのもいいですよ」とアドバイスをもらっていたので、娘にもそう問いかけてみました。

すると、「オムツにする」と即答。意外なほどあっさりと受け入れてくれたのです。むしろ、ほっとしたような表情だったのが印象的でした。

オムツに戻したことで、夜中におねしょで起きて着替えさせたり、シーツを替えたりする必要がなくなり、私も夫も久しぶりにぐっすり眠れるように。寝不足で積もっていた疲れが和らいでいき、毎日のストレスが少しずつほぐれていくのを実感しました。

また、「早く外さなきゃ」「もう5歳なのに」と自分を追い込んでいた気持ちからも解放され、親としての心の余裕も少しずつ戻ってきました。娘に対しても以前より穏やかな気持ちで接することができるようになり、親子の空気がふんわりとやわらかくなった気がします。

結果的にこの“いったん立ち止まる”という選択こそが、夜のおむつ卒業へとつながる大きな一歩になったのです。

やめたら進んだ!自然と訪れた夜の変化

「オムツが濡れてない」朝が増えてきた

夜のトイトレを思い切って中断してから、数ヶ月。
気がつけば、少しずつ「オムツが濡れていない朝」が増えてきました。

最初は「たまたまかな?」と思っていましたが、回数を重ねるうちに、「これは偶然じゃない」と実感するように。
娘の体が少しずつ成長して、夜間の排尿コントロールができるようになってきたのだと感じました。

オムツを開けて濡れていないのを確認するたび、娘と一緒に「やったね!」とお祝いするのが朝の恒例に。
それまで「早く外さなきゃ」と焦っていた私自身も、自然と心に余裕が生まれてきました。

焦らず見守ることで、ちゃんと“その子のタイミング”がやってくる。
その大切さを、身をもって実感できた瞬間でした。

娘の口から出た「パンツで寝てみたい」

ある朝、いつものようにオムツが濡れていなかったのを確認していたときのこと。
娘がふと、「パンツで寝てみたい」と口にしたのです。

突然の言葉に驚きつつも、「これは本人なりに決意したんだ」と、成長を感じてうれしくなりました。
毎朝の成功体験と、親子で一緒にお祝いしたことが、娘の自信につながっていたのだと思います。

内心ドキドキしながらも、「この子のタイミングを信じよう」と思い、その夜からパンツで寝かせてみることにしました。

夜のおむつ卒業。焦らず待ったからこそ得られた気づき

夜のおむつを卒業した娘は、それ以降ほとんどおねしょをすることがなくなりました。
決して早いタイミングではなかったかもしれません。けれど、私にとっては「この子にとって、今がその時だった」と納得できる、自然な流れのおむつ卒業でした。

あのとき、娘が「パンツで寝てみたい」と言ってくれた瞬間。
私は心から「無理をさせなくてよかった」と思えたのです。

焦っていた時期には見えなかった、子ども自身の準備や意思。それらがちゃんと整ったときに、子どもは自分の力で一歩を踏み出すのだと実感しました。

夜のオムツ外しは、親の努力やしつけだけでどうにかなるものではありません。
特に夜の排尿コントロールには、体の発達が大きく関わっていて、思った以上に“個人差”があるものです。

「○歳までに外すべき」
「みんなもう外れてるのに…」

そんな“目安”にとらわれてしまうと、うまくいかないときに自分を責めたり、子どもに無理をさせたりしてしまいがちです。

でも今思うのは、焦らなかったことが、いちばんの成功のカギだったということ。

親が心穏やかに、子どものペースを信じて見守ることで、子ども自身も安心して前に進めるのだと気づきました。

夜のおむつが外れず悩んでいるママへ伝えたい3つのこと

1. 「○歳までに外す」なんて気にしなくて大丈夫

まず私が一番伝えたいのは、年齢の目安に縛られすぎないでほしいということです。
「もう○歳だから」「周りは外れているのに」と焦る気持ち、よくわかります。
でも、夜のおむつが外れるタイミングは本当に子どもそれぞれ。身体の成長や膀胱の大きさ、睡眠の深さなど、色んな要素が絡んでいるので、一概に「○歳で卒業!」とは言い切れません。

周りと比べるよりも、まずはわが子の成長を信じてあげてください。
「今はその準備期間なんだ」と思うだけで、気持ちがずっと楽になりますよ。

2. 親の心の余裕は、子どもにも伝わる

子どもはとても敏感です。ママやパパの不安や焦りは、自然と子どもにも伝わってしまいます。
「なんでできないの?」「もう○歳なのに…」と悩むのは当然ですが、まずは親自身がひと息ついて、肩の力を抜いてみませんか?

親が落ち着いていると、子どもも安心して「大丈夫」と感じられ、少しずつ自分の力を発揮できるようになっていきます。

3. うまくいかなくても、あなたはちゃんと頑張っている

トイトレは育児の大切なステップですが、思い通りに進まないことも多く、親の根気と忍耐が必要です。
うまくいかない日があっても、毎晩シーツを替えたり、泣く子をなだめたり、悩みながらも向き合い続けるあなたは本当にすごいです!

「できていないかも」と感じることがあっても、それはあなたが子どもに真剣に向き合っている証拠。
どうか自分を責めすぎず、その努力を認めてあげてくださいね。


夜のおむつが外れる日は、必ずやってきます。
だから今は「できないこと」ではなく、日々の小さな成長に目を向けてあげてください。
その積み重ねが、お子さんにとっての“その子らしい卒業”につながっていきます。

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