炊いたお米とブレンダーでつくる離乳食(10倍粥レシピ)はじめ方・スケジュール・ミルク量

赤ちゃんが生まれて約半年。
少しずつ育児にも慣れてきて、「ようやく少し余裕が出てきたかも」と感じているパパも多いのではないでしょうか。
ところが、ここで新たなステージがやってきます。そう、離乳食のスタートです!
料理は苦手…と不安に感じているパパでも大丈夫!
アイラップ(耐熱ポリ袋)とブレンダーがあれば、誰でも簡単に「10倍粥」が作れます。
炊いたごはんを使うので、大人の夕食を準備するタイミングで、サッと作ることもできますよ。
離乳食作りは、パパが活躍できるチャンス!
この記事では、2児のママが実際に試して「これはラク!」と感じた、初心者向けの10倍粥の作り方を紹介します。ぜひ気軽にトライしてみてくださいね!
赤ちゃんの月齢・年齢別とお世話の基本については別の記事でまとめていますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
離乳食のステップアップのしかた
赤ちゃんの成長に合わせて、離乳食も少しずつステップアップしていきます。
離乳食は大きく4つの段階に分かれていて、それぞれの時期に合った食べ方・食材のかたさがあります。
ここでは、各ステップの特徴と、食事のポイントをわかりやすくご紹介します。
離乳初期(5〜6か月ごろ)1日1回 → 慣れてきたら1日2回に
この時期は、「ゴックン期」とも呼ばれます。
とろとろの食べ物を飲み込む練習を始める段階です。
- 離乳食の回数:はじめは1日1回。1か月ほど続けたら1日2回に増やします。
- 食材のかたさ:スプーンを傾けるとポタポタと落ちるくらいの“とろみ”が目安。1か月ほどしたら、少しだけ硬めのペースト状にしていきましょう。
この時期はまず「食べることに慣れる」ことが目的。無理せず、赤ちゃんのペースに合わせて。
離乳中期(7〜8か月ごろ)1日2回の食事が定着
1日2回の食事が定着してくる時期。
この時期は「モグモグ期」と呼ばれ、飲み込むだけでなく、口をもぐもぐ動かして食べる練習をします。
- 離乳食の回数:1日2回
- 食材のかたさ:舌で上あごに押しつけるだけでつぶせるやわらかさ。めやすは絹ごし豆腐くらいです。
少しずつ舌や口の動きを使って食べる力が育ってきます。
離乳後期(9〜11か月ごろ)1日3回食にステップアップ!
「カミカミ期」と呼ばれるこの時期は、食べ物を歯ぐきでかんで食べる練習が始まります。
- 離乳食の回数:1日3回
- 食材のかたさ:歯ぐきでつぶせるバナナくらいのやわらかさが目安です。
- おすすめの手づかみ食材:スティック状のゆで野菜、パン、パンケーキ、おやきなど。
自分で食べようとする「手づかみ食べ」が始まる時期。多少の汚れは気にせず、おおらかな気持ちで見守って!
離乳完了期(1歳〜1歳6か月ごろ)大人とほぼ同じように食事ができるように
この時期は「パクパク期」と呼ばれ、スプーンやフォークを使いたがる子も出てきます。
- 離乳食の回数:1日3回 + おやつ1〜2回
- 食材のかたさ:煮込みハンバーグくらいのやわらかさが目安。前歯でかじり取り、奥の歯ぐきでつぶして食べられるようになります。
味つけはまだ薄めでOK。少しずつ大人の食事に近づけていきましょう。
離乳食を始めるサインは?

離乳食は、生後5〜6か月ごろから始めるのが一般的です。

本当に始めてもだいじょうぶかな?
始めどきってちょっと迷いますよね。
実は、離乳食を始める目安には、いくつかのサインがあります。
赤ちゃんの準備が整っているかどうか、以下のポイントをチェックしてみましょう!
- 首がしっかり座っている
- 短時間でもおすわりができる
- 日中の授乳リズムがある程度整ってきた
- スプーンを口元に当てても、舌で押し返したり嫌がったりしない
- 大人の食事に興味を示す(じーっと見たり、口を動かしたり)
- よだれ(唾液)の量が増えてきた
いくつか当てはまるようであれば、赤ちゃんの準備はバッチリ!
いよいよ離乳食スタートのタイミングです♪
初めての10倍粥、用意するのはこれだけでOK!
赤ちゃんが初めて口にするのは「10倍粥」。
これは米1に対して水10の割合で炊くおかゆのことです。

毎日ちょっとしか食べない赤ちゃんに、毎回お粥を炊くのは大変じゃない?
そんなパパにおすすめなのが、「アイラップ」を使った方法です。
10倍粥を作るのに必要なものは、たったこれだけ!

- 炊いたごはん(お茶碗1杯分/100〜150g)
- 水(200ml)
- アイラップ(耐熱ポリ袋)1枚
- ブレンダー(ハンドブレンダーが便利!)

ブレンダーなんて持ってないよ…
というご家庭もあるかもしれませんね。
でも正直、ブレンダーがあると離乳食づくりがとっても楽になります!
我が家ではテスコムのハンドブレンダーを愛用中。
離乳食作りはもちろん、ポタージュスープやスムージーも作れるし、アタッチメントを変えればお菓子作りにも使える万能アイテムです。

離乳食づくりに役立ちそうなら、これを機にキッチンに仲間入りさせてみようかな…!
【10倍粥の作り方】アイラップ×ブレンダーでかんたん時短!
さあ、材料がそろったら早速作ってみましょう!
たった10分ほどで作れちゃいます。
① アイラップを1枚取り出す

箱から1枚サッと取り出します。
② ごはんと水を入れる

炊いたお米(お茶碗1杯分)と水(200ml)を、アイラップの中へ。
③ 手でしっかり揉む

袋の口を軽く閉じて、手で揉み、お米と水をしっかり混ぜます。
④ 空気を抜いて、お皿にのせる

袋の中の空気を抜いて、口を2〜3回ねじります。そのままお皿の上に置いてください。
⑤ レンジでチン!
電子レンジ(500W)で3分加熱します。
⑥ 粗熱を取る
10分ほどおいて粗熱を取りましょう。
そのあと、ブレンダー付属のカップなどに移します。
⑦ ブレンダーでペースト状に

お米をブレンダーでなめらかなペーストにします。
⑧ とろみを調整する

水を少しずつ加えてとろみを調整。
スプーンですくって「ぽたぽた」と落ちるくらいがベスト!

パパでもかんたんに作れる10倍粥、ぜひ挑戦してみてくださいね!
余ったおかゆは冷凍しよう!
初日の離乳食は、小さじ1杯(5g)からスタート。

当然だけど、ほとんど余っちゃうな…もったいない…
残った分は小分けにして冷凍しておけば、次回からすぐに使えてとっても便利なんです。
我が家のおすすめ冷凍グッズ
私が長年愛用しているのがこちら。
リッチェル「わけわけフリージング ブロックトレー」

とにかく使いやすくて、離乳食が初めてのパパにもおすすめです!
冷凍の手順
- 小さじ1〜3杯分(5g〜15g)を分ける
※スケールを使うと正確に分けられます。 - フタをして冷凍庫へ!

解凍方法もかんたん!
食べるときは、必要な分だけサッと解凍すればOK。

- 耐熱容器に凍ったおかゆを入れる
- ふんわりラップをかける
- 電子レンジ(500W)で30秒チン!
- まだ固ければ10秒ずつ追加加熱して様子を見てください
離乳食の食べさせ方
10倍粥が完成したら、いよいよ赤ちゃんに初めてのごはんをあげてみましょう!
食べさせる準備をしよう
用意するものはこの4つ!
- お皿
- スプーン
- 手口拭き(おしり拭きでもOK)
- スタイ(よだれかけ)
我が家では、一人目のときから100円ショップのお皿を愛用中。

スタイは、シリコン素材のものが洗いやすくて便利ですよ。
おすすめは【メイクマイデイのシリコンビブ】食洗機にも入れられてお手入れが楽ちん!


最初は赤ちゃんがスタイを気にして遊び始めてしまうことも…。
そんなときは、洗いやすい布製のスタイでもOKです◎
初期は「平たいスプーン」がおすすめ!

赤ちゃんがまだうまく口を動かせない時期は、先の平たいスプーンがベスト。
筆者は一人目のとき、お祝いでもらったオシャレな木のスプーンを使っていたのですが、深くて横幅も広く、赤ちゃんが全然食べてくれず苦戦しました…。
そこでこの「フィーディングスプーン」に替えたら、スムーズにパクッと成功!
離乳食に慣れるまでは、このタイプがおすすめです!
食べさせ方の基本ステップ
赤ちゃんを座らせる場所は、以下のどれかが◎
- パパやママの膝の上で抱っこ
- ハイ・ローチェア
- バンボなどのお座りサポートイス


いよいよ「いただきます!」
以下のステップで、離乳食デビュー!
- スプーンを赤ちゃんの唇にそっと近づける
- 口を開けたら、スプーンをやさしく差し入れる
- 口を閉じたのを確認して、スプーンをゆっくり引き抜く
これだけです◎
あとは、赤ちゃんの反応を見ながら繰り返すだけ!
最初は、口からおかゆがポタポタこぼれてしまうかもしれません。
でもそれでOK!大切なのは、「食べるって楽しい」って感じてもらうことです。
食後は母乳orミルクで栄養補給
この時期は、まだ栄養のほとんどは母乳やミルクから取っています。

全然食べてくれなかった…
そんな日があっても大丈夫。
焦らず、赤ちゃんのペースで少しずつ慣れていけばOKです◎
離乳食初期の1週間は「10倍粥」だけでOK!
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんにとって、最初の目標は「食べることに慣れる」こと。
この1週間は1日1回、10倍粥だけをあげましょう。
ポイントは「量よりも慣れ」!
食材の味・舌ざわり・ゴックンする感覚に、ゆっくり慣れていく期間です。
- 初日→小さじ1
- 2日目→小さじ1
- 3日目→小さじ1~2
- 4日目→小さじ1~2
- 5日目→小さじ2~3
- 6日目→小さじ2~3
- 7日目→小さじ2~3
※ 赤ちゃんの食べる量には個人差があります。

全部口から出しちゃった…
そんな日があっても大丈夫!赤ちゃんのペースを大切にしてあげましょう。
1週間経ったら、次は「野菜」にチャレンジ!
10倍粥に慣れてきたら、野菜デビューです。
にんじんやかぼちゃなど、甘みのある野菜からスタートするのがおすすめですよ。
離乳食のあと、母乳やミルクはどれくらいあげればいい?

離乳食をあげたら、ミルクは減らした方がいいのかな?
最初は迷いますよね。
でも大丈夫、この時期の赤ちゃんにとって、母乳やミルクはまだまだ大事な栄養源です。
とくに離乳食を始めたばかりの頃は、栄養のほとんどを母乳やミルクから補っている状態。
だから、離乳食後でも無理に量を減らさず、赤ちゃんの様子に合わせてOKです。
月齢や離乳食の進み具合に合わせて、与え方を調整していきましょう。
(参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」 雪印ビーンスタークonline)
【離乳初期】生後5〜6か月ごろ
- 離乳食:1日1回(まだ練習期間)
- ミルク・母乳:赤ちゃんが欲しがるだけあげてOK!
【離乳中期】生後7〜8か月ごろ
- 離乳食:1日2回に増やす
- ミルク:1日3〜5回(1回あたり200mlが目安)
- 母乳:引き続き欲しがるタイミングでOK
【離乳後期】生後9〜11か月ごろ
- 離乳食:1日3回(主食+副菜を意識)
- ミルク:1日2〜5回(200ml目安)
- 母乳:赤ちゃんのリズムに合わせて
【離乳完了期】生後12〜18か月ごろ
- 食事:1日3回+おやつ(補食)1〜2回
- ミルク・母乳:必要に応じて(フォローアップ)
離乳食って、ベビーフードだけでも大丈夫?

忙しくて手作りする時間がない…

自分で作ると、これで合ってるのか不安…
そんな時に頼れるのが、市販のベビーフードです。
最近はドラッグストアなどでも簡単に手に入って、10倍粥もお湯を加えるだけで作れるフリーズドライタイプなど、便利な商品がたくさんありますよね。
では、「ベビーフードだけでも離乳食は大丈夫?」という疑問にお答えします。
結論:ベビーフードはOK!でも全部頼るのはNG
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」によると、
ベビーフードをうまく活用すること自体はまったく問題ありません。
ただし、「すべてを市販品だけで済ませる」という使い方には、注意が必要です。
ベビーフードの良いところ
ベビーフードだけに頼る注意点
安心してベビーフードを使うための5つのポイント

ベビーフードってこんなに便利なんだ!
無理せず使えば、離乳食作りの負担もグッと減らせそうだね!
笑顔で食事を楽しもう!
離乳食が始まったばかりの頃は、赤ちゃんが「ブーッ!」と吹き出してしまったり、せっかく作ったおかゆを口から流し出してしまったり…そんなハプニングは日常茶飯事です。

がんばって作ったのに〜!
そう思ってしまうこともありますが、初めからうまくいかないのは当たり前。
細かいことは気にせずに、まずはパパが笑顔で食事の時間を楽しむことが、食育の第一歩になります。
この時期、赤ちゃんの夜泣きでママがクタクタ…という家庭も多いはず。
完全母乳で育てている場合、授乳はパパにはできませんが、離乳食ならできます!
赤ちゃんに向かって、「おいしいね〜!」「楽しいね〜!」とたくさん声をかけながら、一緒に食べる時間を楽しんでみてください。
パパの明るい声と笑顔は、赤ちゃんにとって「食べるって楽しい!」と思える最高のきっかけになります。
まとめ
離乳食は、赤ちゃんにとって「食事のはじまり」。
パパにとっては、育児に関わる大きなチャンスです。
今回ご紹介したように、アイラップとブレンダーを使えば、10倍粥もかんたんに作れます。
うまくいかなくても大丈夫。赤ちゃんのペースに合わせて、ゆっくり進めていけばOKです。
「パパが作ったごはん、おいしいね!」
「楽しいね!」
そんな笑顔と言葉が、赤ちゃんの「食べる楽しさ」につながります。
まずは気軽に、10倍粥作りからスタートしてみましょう!
ぜひ、離乳食の時間をきっかけに、親子の絆を深めていってくださいね。




