赤ちゃんの月齢・年齢別発達とお世話ガイド|夫婦で子育てを楽しむための基礎知識

ついにその日がやってきました!
妻が無事に出産を終え、病院や里帰り先から赤ちゃんと一緒に自宅へ戻ってきます。
いよいよ、家族で新しい生活がスタート。
ママは昼も夜も関係なく、授乳や抱っこに追われながら、小さな命を守るのに一生懸命。
そんな中、パパにとっても赤ちゃんとの暮らしは初めてのことばかりで、きっと緊張や戸惑いを感じると思います。

赤ちゃんのお世話って、いつ何をすればいいの?
パパにできることは何があるの?
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2児のママである筆者が、「パパが赤ちゃんのお世話の基本を知り、少しずつ自信をもって育児に関われる」ようにお手伝いします。
わからないことがあるのは当たり前。一歩ずつで大丈夫です。
一緒に、初めての育児を乗り越えていきましょう!
- 月齢別:赤ちゃんの発達と生活リズム・ライフスタイルの変化
- 生後0~1か月:飲んで、寝て、泣いての生活
- 生後1~2か月:少しずつ外の世界にふれていく時期
- 生後2〜3か月:笑顔が増えてくる、うれしい時期
- 生後3〜4か月:首がすわって、世界が広がる
- 生後4〜5か月:動きが活発に!ふれあいの時間を楽しもう
- 生後5〜6か月:寝返りや離乳食でぐんと成長を実感
- 生後6〜7か月:おすわり・手の動き・2回食と、成長がぐんぐん進む時期
- 生後7〜8か月:おすわり安定・ずりばい・人見知りスタート
- 生後8〜9か月:はいはいスタート&人見知りピーク!
- 生後9〜10か月:つかまり立ち&後追いピーク!
- 生後10〜11か月:伝い歩き&五感を育む外遊び
- 生後11~12か月:立っち&言葉のはじめのやり取り
- 1歳〜1歳3か月:赤ちゃんから幼児への第一歩
- 1歳3か月〜1歳6か月:歩く・走る・まねっこする毎日へ
- 1歳6か月〜2歳:走って、話して、心もぐんと育つ時期
- 2歳〜3歳:自我がぐんと育ち、心も体も大きく成長!
- 赤ちゃんの発達には個人差がある
- 赤ちゃんのための部屋作り(出産準備)
- 赤ちゃんを抱っこしよう
- 授乳補助・ミルクをあげよう
- おむつ替えをしよう
- 沐浴(入浴)&保湿をしよう
- 服を着せよう(お着換え)
- 爪を切ろう
- 寝かしつけをしよう
- パパと赤ちゃんでお出かけしよう
- 赤ちゃんのお世話 まとめ
月齢別:赤ちゃんの発達と生活リズム・ライフスタイルの変化
赤ちゃんとの暮らしが始まると、毎日が目まぐるしく変化します。
「昨日できなかったことが、今日できた!」そんな驚きの連続こそ、子育ての醍醐味かもしれません。
でもその一方で、「この月齢でこれって大丈夫?」「みんなはどうしてるんだろう?」と不安になることもありますよね。
この記事では、赤ちゃんの発達や生活リズム、そして家族のライフスタイルがどう変化していくのかを、月齢ごとにまとめて紹介しています。
それぞれの時期に合った子育てのヒントを詰め込みましたので、少しでも安心して赤ちゃんとの日々を楽しめるお手伝いができればうれしいです。
生後0~1か月:飲んで、寝て、泣いての生活
赤ちゃんは、泣くことで「お腹がすいた」「おむつが気持ち悪い」「暑い・寒い」など、さまざまな不快を伝えようとします。泣き声に耳を傾け、ひとつずつ対応していくことで、赤ちゃんとの信頼関係も育まれていきます。
安全な環境を整える
赤ちゃんとの生活が始まったら、まず大切なのは安全な環境を整えること。
部屋の環境を一度しっかり見直してみましょう。
授乳とスキンシップ
授乳は最初からリズムが整うわけではありません。生後まもない赤ちゃんは、欲しがるタイミングで何度も授乳するのが基本。
そして、たくさん抱っこして、ママやパパのぬくもりを感じさせてあげましょう。赤ちゃんはスキンシップを通して安心感を得ていきます。
おむつ替えと沐浴
おむつはこまめに替えることで、肌トラブルやかぶれの予防につながります。
また、沐浴はなるべく毎日同じ時間に行うと、少しずつ生活リズムが整っていくきっかけになります。
赤ちゃんの服装
赤ちゃんはまだ体温調節がうまくできません。室温や季節に合わせて、服の枚数を調整しましょう。
目安は「大人より1枚少なめ」がちょうど良いことが多いです。
生後1~2か月:少しずつ外の世界にふれていく時期
- 全体的にふっくらした体つきに
- 手足をばたばたしたり、顔を左右に動かせるように(爪切りを忘れずに)
- 1か月検診で許可が出たら外気浴や大人との入浴が可能に
- パパやママをじっと見つめるようになる
この時期は、ママやパパの顔をじっと見つめるようになり、視線が合う瞬間も。そんな小さな変化がとても愛おしく感じられる時期です。
そして赤ちゃんとの暮らしに少しずつ慣れが出てくる頃。体と心の余裕も少しずつ戻ってきて、「赤ちゃんと一緒に外に出てみようかな」と思える日も増えてきます。
まずは「1か月健診」へ
赤ちゃんの発育の確認や、気になることを相談できる大切な機会です。
体重の増え方や栄養の状態、皮膚のトラブルなどが気になる場合も、健診でチェックしてもらいましょう。
外気浴やお散歩をスタート
1か月健診で許可が出たら、外気浴や短時間の散歩を始めてみましょう。
はじめはベランダで外の空気を吸うだけでもOK。晴れた日のお昼前後など、気温が安定している時間帯がおすすめです。
自然の風や太陽の光にふれることで、赤ちゃんの五感がやさしく刺激され、生活リズムの土台作りにもつながります。
授乳はまだ赤ちゃんのペースで
この頃も、授乳のリズムはまだ整っていないことがほとんどです。

また泣いてる…足りなかったかな?
不安になることもあるかもしれませんが、焦らず赤ちゃんの欲しがるタイミングに寄り添っていきましょう。
親子で一緒にお風呂タイム
生後1か月を過ぎると、赤ちゃんは大人と同じお風呂に入れるようになります。
ただし、首はまだすわっていないので、しっかりと支えてあげることが大切。赤ちゃんの小さな体をやさしく洗いながら、親子でふれあう時間を楽しんでくださいね。
生後2〜3か月:笑顔が増えてくる、うれしい時期
- 手をじっと見る「ハンドリガード」をする子も
- まわりのものに興味を示し、動くものを目で追うように
- あやすと笑ったり、声を出したりするようになる
- 昼夜の区別がつき、夜まとめて寝るようになる子も
この頃になると、赤ちゃんの表情がどんどん豊かになってきて、声を出して笑ったり、「あー」「うー」とかわいい声でおしゃべりしたりするようになります。
興味の幅が少しずつ広がり、赤ちゃん自身が世界を知ろうとしている時期です。
この時期の大きな変化のひとつが、生活リズムの安定。
赤ちゃんが安心して眠れる寝室にすることで、授乳の間隔が少しずつあくようになります。
「あやすと笑う」がうれしい
赤ちゃんは、パパやママの顔を見るとにっこり笑ったり、声を出したりと、感情表現が豊かになってきます。
手遊び歌や優しい語りかけ、だっこしてのスキンシップも、赤ちゃんとの信頼関係を育む大切な時間です。
安全対策を見直そう
手足をばたばた動かす力も強くなってくるので、思いがけない動きに備えて、安全対策を見直す時期でもあります。
電源コードや家具の角、床に置いた小物など、「まだ大丈夫」と思わずに早めに整えておくと安心です。
生後3〜4か月:首がすわって、世界が広がる
- 体重が出生時の2倍になる
- 首がすわって、よりだっこがしやすくなる
- 授乳のリズムが整ってくる
- 手先が発達し、ガラガラなどを握れるようになる
この時期は、赤ちゃんの「できること」が目に見えて増えてきて、毎日がより楽しくなってきます。
また、「3〜4か月健診」を受けるタイミングです。体の発達や成長の様子をチェックし、不安なことや気になることがあれば、医師に相談しておきましょう。
生活リズムが整い始める
体内時計が育ち、昼夜の区別がしっかりしてきます。
夜によく眠る赤ちゃんも増えてきて、授乳のリズムも安定し始める頃。
パパやママにとっても、少し心と体に余裕が生まれてくる時期かもしれません。
手先の遊びがスタート
赤ちゃんの手指の動きが発達して、握ったり、手をじっと見つめたりすることが増えてきます。
ガラガラや布のおもちゃなど、安全でつかみやすいものを用意して、赤ちゃんとのふれあい遊びを楽しみましょう。
外出や予防接種の準備も
短時間の外出もできるようになります。無理のない範囲で、天気のよい日にベビーカーでお散歩するのもおすすめです。
また、この時期は予防接種が増えてくる時期でもあるので、スケジュールの確認や準備を早めにしておくと安心です。
生後4〜5か月:動きが活発に!ふれあいの時間を楽しもう
- 首がしっかりとすわり、縦抱きをしてもぐらつかなくなる
- 睡眠のリズムが整ってくる(寝かしつけのルーティンを取り入れる)
- 視界が広がることで、指しゃぶり、こぶししゃぶりが盛んに
- 機嫌のよい時は、一人で遊ぶ子も
この時期は、赤ちゃんとの暮らしにリズムが生まれてくる大切な時期です。
起床・授乳・昼寝・お風呂・就寝などのタイミングを、できるだけ毎日同じ時間帯にそろえるよう意識してみましょう。生活のリズムが整いやすくなり、赤ちゃん自身も安心して過ごせるようになります。
授乳の回数も安定
授乳は1日5回前後に落ち着いてくることが多く、赤ちゃんのペースがだんだん安定してきます。
その分、パパやママにも少し余裕が生まれてくる時期。自分の休息時間やリフレッシュの時間も、少しずつ意識できるようになるかもしれません。
ふれあい遊びをたっぷりと
体の動きがどんどん活発になるこの時期は、手足を使った遊びやスキンシップが赤ちゃんにとって大きな刺激になります。
優しく声をかけながらの手遊び歌やマッサージなど、ふれあいの時間を楽しみましょう。
赤ちゃんとの笑顔のやりとりは、親にとっても大きな喜びになります。
生後5〜6か月:寝返りや離乳食でぐんと成長を実感
- 寝返りができるようになる
- よだれが増えたり、大人の食事に興味を示したら、離乳食スタート
- 興味のあるものに手を伸ばすようになる
- 夜泣きがスタートする子も
この時期は離乳食がはじまります。
少量の10倍粥から、赤ちゃんのペースでゆっくり始めてみましょう。
赤ちゃんの昼寝や授乳のタイミングがより規則的になってきます。
1日のリズムが整ってくることで、パパやママもスケジュールを立てやすくなってくる頃です。
一方で、赤ちゃんによってはこの時期から夜泣きが始まる子もいます。夜中に起きることが増えても、赤ちゃん自身が成長している証。焦らず、できる範囲で寄り添ってあげましょう。
離乳食スタートの準備を
離乳食は、焦らず「食べる練習」からスタートしましょう。
食べ物の感触や味に慣れることが目的なので、うまく食べられなくても大丈夫。赤ちゃんの反応をよく観察しながら、少しずつ進めていきましょう。
声のやりとりを楽しんで
この頃には、「バババ〜」「アウアウ」などの喃語(なんご)が聞こえてくるようになります。
赤ちゃんの発する音に反応して話しかけてあげると、親子のやりとりがどんどん楽しくなっていきます。言葉の発達にもよい影響を与えますよ。
安全対策を見直そう
寝返りができるようになると、赤ちゃんの行動範囲が一気に広がります。
ベッドやソファからの転落、床の小物の誤飲など、思わぬ事故が起こりやすくなる時期でもあります。
寝かせる場所や家具の配置、誤飲防止のチェックなど、安全面の見直しを忘れずに。
夜泣きに備えた生活リズムを
この時期から、夜泣きが始まる赤ちゃんも。
理由はさまざまで、はっきりしないことも多いですが、無理に泣き止ませようとせず、赤ちゃんの不安に寄り添う対応を心がけましょう。
夜間の対応は、パパ・ママで交代制にして睡眠を確保すると、心にも体にも余裕ができます。
生後6〜7か月:おすわり・手の動き・2回食と、成長がぐんぐん進む時期
- 短時間ならおすわりができるようになる
- 上手に寝返りができるようになる
- ものを持ち替えるなど、手の動きが発達してくる
- さみしいとき、甘えたい時に泣くことも
- 離乳食開始から1か月経ったら2回食へ
手先の動かし方がうまくなり、興味のあるものへ向かって自分から動いたり、指先で探るような動きも見られるようになります。
さらに、寂しい・甘えたいなどの気持ちで泣くことも増え、赤ちゃんの情緒の芽生えが感じられる時期でもあります。
離乳食は2回食にステップアップ
離乳食を始めて1か月ほど経ったら、そろそろ1日2回の離乳食(朝・夕)に進める時期。
授乳と離乳食のバランスをとりながら、赤ちゃんの食欲や体調を見て、無理なくリズムを整えていきましょう。
歯のケアをはじめてみよう
早い子では、下の前歯が生えはじめることも。
この頃から、食後やお風呂のときにガーゼで歯ぐきを優しく拭くなど、歯磨き(仕上げ磨き)の習慣づけを少しずつ始めておくと安心です。
絵本タイムを楽しもう
この時期の赤ちゃんは、パパやママの声にとても敏感です。
絵本の読み聞かせを通して、言葉や音の刺激をたっぷり受けることで、親子の絆も深まり、言語の発達にも好影響が期待できます。
保育園の情報収集をスタート
もし1歳前後に仕事復帰を考えている場合は、そろそろ保育園の見学や情報収集を始める時期です。
余裕を持って準備を進めておくと安心です。
生後7〜8か月:おすわり安定・ずりばい・人見知りスタート
- 支えなくても背筋を伸ばして座れるようになる
- 歯が生え始める
- 人見知りが始まる
- ずりばいが始まる
- 大人の行動に興味を示すようになる
生後7〜8か月になると、視野が広がり、周囲への関心もぐんとアップ。
また、ずりばいを始めて自分で移動できるようになる子もいて、行動範囲が一気に広がります。
日々の暮らしの中でも、大人の動きやしぐさに興味を持ち始め、「まねっこ」や「観察」が赤ちゃんの成長の一部になってきます。
離乳食は食材のバリエーションを増やそう
この時期になると、離乳食から摂れる栄養が全体の30〜40%程度に。
主食(おかゆ)・たんぱく質・野菜をバランスよく取り入れながら、いろいろな味や食材に慣れる時期として進めていきましょう。アレルギーに注意しつつ、少しずつメニューの幅を広げてみてください。
基本的な生活習慣づけをスタート
着替え・顔を拭く・歯のケアなど、日々のケアを「楽しい習慣」にしていくことも大切。
まだ自分でできなくても、「お顔ふこうね」「おてて通そうね」などと声をかけながら、赤ちゃん自身が理解できるように繰り返していくと、習慣化につながります。
外出機会の増加と2台目ベビーカーの検討
ずりばいやおすわりができるようになると、赤ちゃんの体の安定感も増して外出がしやすくなります。
長時間の外出や旅行などの機会が増える場合は、軽量タイプのB型ベビーカー(2台目)を検討するのもおすすめ。パパママの負担軽減にもつながります。
人見知りは成長の証

ママじゃないとすぐ泣いちゃうから、パパとしては困っちゃうな…
そう感じてしまうかもしれませんが、人見知りは人との関係性を理解し始めた証拠。
人見知りで泣いてしまっても大丈夫。
無理に慣れさせようとせず、赤ちゃんの安心できる環境を大切にしてあげましょう。ママやパパが「安心できる存在」であることが、赤ちゃんの心の土台になります。
生後8〜9か月:はいはいスタート&人見知りピーク!
- はいはいをする赤ちゃんが多くなる
- 離乳食の量が増え、自分で食べたいという意欲が増す
- 人見知りがピークを迎える
- 指の使い方が上手になる
生後8〜9か月ごろになると、はいはいでこれまで以上に部屋の中を自由に移動するようになり、運動量も格段にアップ。興味のあるものにどんどん手を伸ばし、探検気分で行動するようになります。
指の使い方も器用になり、小さなものをつまむ動作も見られるようになります。こうした手先の発達は、遊びや食事への興味にもつながっていきます。
離乳食は「自分で食べたい!」意欲を尊重
この時期の赤ちゃんは、スプーンを持ちたがったり、手づかみで食べようとする姿も見られるように。
まだ上手にできなくても、「食べたい」「やってみたい」という気持ちを大切に、食事の時間を楽しくサポートしてあげましょう。
離乳食の量も増え、1日2〜3回の食事がしっかりした食事のリズムになってきます。
夜間授乳は少しずつ減らしてOK
赤ちゃんの成長とともに、夜間の授乳が必要なくなる子も出てきます。
生活リズムを整えて、夜はぐっすり眠れるようにしていくことで、パパ・ママの負担も軽くなります。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせながら進めましょう。
たっぷり遊んで親子の絆を深めて
はいはいを活かした体を動かす遊びを一緒に楽しむのがおすすめ。
追いかけっこや、布のトンネルをくぐる遊びなど、赤ちゃんの運動欲求を満たしながら、親子で笑顔になれる時間を増やしていきましょう。
生後9〜10か月:つかまり立ち&後追いピーク!
- つかまり立ちをするようになる
- 愛着が強くなり、後追いがピークに
- バナナくらいの硬さの食べ物を食べられるようになったら、3回食へ
- 親指と人差し指でものをつまめるようになる
- 「バイバイ」や「バンザイ」など言葉の意味を理解しまねをする子も
生後9〜10か月になると、筋力がさらに発達。つかまり立ちで視点が高くなることで、今まで見えなかったものに興味を持ち始める時期です。
指先も器用になり、手先の発達が著しいのもこの時期の特徴です。さらに、「バイバイ」や「バンザイ」などの動きをまねる姿が見られる子も。言葉の意味やジェスチャーを少しずつ理解し始めています。
離乳食はついに3回食へ!
離乳食が順調に進んでいれば、1日3回の食事にステップアップするタイミングです。
「バナナくらいのやわらかさ」の食材をモグモグ食べられるようになっていればOK。朝・昼・夕の時間帯を決めて、大人と同じリズムの食生活に近づけていきましょう。
また、食事のタイミングに合わせて、昼寝やお風呂などの1日のスケジュールも安定させていくと、赤ちゃん自身も安心して過ごせます。
コップ飲みや手づかみ食べの練習もスタート
この時期には、コップ飲みの練習を始めるのもおすすめです。最初はこぼれても大丈夫。大人が見本を見せながら、少しずつチャレンジしていきましょう。
また、手づかみ食べの意欲も高まる時期。食べやすいスティック状の野菜やパンなどを活用して、「自分で食べたい!」という気持ちを応援してあげてください。
後追いが激しくなったら

姿が見えなくなると泣いちゃう。
家事をするのも一苦労だな…
後追いが激しくなると、何をするにも大変と感じるようになるかもしれません。
でもこれは、赤ちゃんがママ・パパとの信頼関係をしっかり築けている証拠です。
「ちょっと待っててね」と声をかけたり、姿が見えるよう同じ部屋で家事をしたりして、安心感を与える工夫をしていきましょう。
10か月健診で成長をチェック
この時期には、自治体による10か月健診を受けることが多くなります。
身長・体重・運動発達・離乳食の進み具合など、日々の成長を客観的に確認できる機会として、ぜひ活用しましょう。
生後10〜11か月:伝い歩き&五感を育む外遊び
- 伝い歩きをするようになる
- シールをはがすなど、指先で細かい動作ができるようになる
- 興味のあるものに手や指をさすようになる
- ことばに合わせた大人の真似が上手になる
生後10〜11か月になると、赤ちゃんの行動はますます活発に!シールをはがす、つまむなどの細かい指先の動きも上達し、手先の器用さが一気に発達する時期です。
「これなに?」と言うように、興味のあるものを指さす仕草をする子も出てきます。これは言葉の理解や、意思表示のはじまり。
加えて、「バイバイ」「パチパチ」など、大人の言葉に合わせてまねっこするのもどんどん上手になります。
五感を育てる外遊びを取り入れて
この時期には、昼間に公園や自然の中で体を動かす時間を意識的に作るのがおすすめ。
風のにおい、木々の揺れる音、芝生の感触など、外の世界は赤ちゃんにとって刺激がいっぱいです。
自然の中で過ごす時間は、赤ちゃんの五感の発達だけでなく、パパやママとの大切なふれあいの時間にもなります。
外遊びは、パパとの貴重な時間!自然の中で一緒に五感を育てましょう。
手づかみ食べで「自分で食べる」力を育む
離乳食は3回食が定着し、食事の時間もより大切になってきます。
この頃には、手づかみ食べがますます盛んになってくるため、スティック状の野菜やおにぎりなど、手で食べやすいメニューを積極的に取り入れてみましょう。
汚れが気になるかもしれませんが、手づかみ食べは、食材の触感や温度を感じながら、「自分で食べる力」や「食への関心」を育てる大事なステップです。
規則正しい生活リズムを意識して
活動量が増えると、体調を崩しやすくなることも。
朝はカーテンを開けて日光を浴び、早寝早起きを心がけることで夜の睡眠の質も向上します。
この時期の生活習慣は、1歳以降の成長にもつながるため、できる範囲で「規則正しさ」を意識した暮らしを整えていきましょう。
生後11~12か月:立っち&言葉のはじめのやり取り
- 立っちができるようになる
- ふたの開け閉めができる子も
- 昼寝が1日1回になる
- 言葉を介して簡単なやり取りができるようになる
生後11〜12か月になると、つかまり立ちから立っちができるようになり、体の安定感がまた一歩アップします。
「ふたを開け閉めする」「箱から物を出す」など、手指を使った細かい遊びを楽しむ子も増えてきます。
この頃には、「バイバイ」「どうぞ」など、言葉やジェスチャーを使った簡単なやりとりができるようになる子もいて、コミュニケーションの幅も広がってきます。
手先遊びで器用さを育もう
この時期の赤ちゃんは、ブロックやつまむおもちゃなどを使って遊ぶことで、手先の発達がグンと進みます。
安全なサイズ・素材のものを選び、遊びながら器用さを促すおもちゃの用意がおすすめです。
ファーストシューズで歩く準備
そろそろファーストシューズの出番です。
足型計測や試し履きを通して、赤ちゃんに合った一足を選び、歩く準備を進めましょう。
歯磨きを楽しい習慣に
歯がしっかり生えてきたこの時期、仕上げ磨きの本格スタートにぴったりです。
歌やリズムを交えた明るい雰囲気で楽しみながら取り組むと、習慣づけにつながりやすいですよ。
食事はみんなで一緒に
家族そろっての食事が、赤ちゃんにとっての大きな刺激になります。
赤ちゃんの表情を見ながら、楽しい雰囲気で食事をすることで、食欲も気分もアップ。手づかみ食べやスプーン・フォークの練習も自然に取り入れていきましょう。
昼寝の時間も意識的に
昼寝のタイミングは、午後3時までに切り上げるのが目安です。
この時間に調整することで、夜の睡眠リズムが安定しやすくなり、朝までぐっすりの生活リズムにつながります。
1歳〜1歳3か月:赤ちゃんから幼児への第一歩
- 約8割の子が歩きはじめる
- ボタンを押すなどの動きができるようになる
- 栄養のほとんどを離乳食からとるようになる
- 意味のある言葉を1つ~2つ話せる子も
- 自己主張がはっきりしてくる
1歳を過ぎると、約8割の子が歩き始めるといわれます。行動範囲が一気に広がり、毎日の生活がますますダイナミックに。
この頃からは、栄養のほとんどを離乳食から摂るようになり、卒乳を意識し始めるご家庭も出てきます。
さらに、「まんま」「ブーブー」など、意味のある言葉を1~2語話す子も。
離乳食から幼児食へのステップ
この頃は卒乳を視野に入れつつ、食事のバランスを整えることが大切です。
1日3回の食事に加え、おやつは単なる楽しみではなく「補食」として栄養の一部を担う大事な時間に。
おにぎりやゆで野菜など、体にやさしく腹持ちのよいものを選んでみましょう。
手洗いやトイレへの関心を育む
衛生習慣の第一歩として、手洗いの習慣づけをスタート。
歌を歌いながらなど、楽しく覚えられる工夫がポイントです。
また、排せつへの興味が出てきたら、おまるや補助便座を見せるなど、トイレへの関わりを少しずつ始めてみるのも◎。
言葉のやりとりをたっぷり楽しむ
「まんま?」「おいしいね~」など、子どもの発した音にしっかり反応することで、言葉の発達がぐんと伸びます。
テレビよりも生の会話の方が赤ちゃんにとっては刺激的。
少しでも多く話しかけ、「ことばのキャッチボール」を意識してみましょう。
外遊びでは安全意識を育てよう
歩き始めると、お出かけの頻度もぐんと増えます。
公園や近所を散歩しながら、「車がくるよ」「止まってね」など、少しずつ危険を教えてあげることも大切な学びになります。
1歳3か月〜1歳6か月:歩く・走る・まねっこする毎日へ
- ほとんどの子が歩けるようになり、走る子も出てくる
- 積み木を積めるようになる
- 前歯が生えそろう
- ごっこ遊びを楽しめるようになる
この時期になると、早い子では走り出す姿も見られるようになります。
行動範囲が広がり、好奇心にまかせてどんどん動くので、外遊びの楽しさが一気にアップ!
また、手先も器用になり、積み木を積む、ふたを開ける、ごっこ遊びをするなどの遊びが広がっていきます。
前歯が生えそろい、食べられるものの幅も増えてきます。
あんよ期本番!靴を履いておでかけへ
公園や近所へのお散歩は、運動量の確保と感覚刺激の両面でとても大切です。
靴を履いて歩く練習を重ねることで、足腰の筋力がしっかり育ち、バランス感覚も向上します。
ただし、動きが活発になる分、思わぬ事故を防ぐためにも目は離さずに!
生活習慣は遊びながらスタート
この頃から、着替え・おもちゃの片付けなど、生活習慣を少しずつ取り入れることができるように。
「おてつだいごっこ」や「お片付け競争」など、遊び感覚で習慣づけるのがコツです。
毎日繰り返すことで、「自分でやりたい!」という気持ちも育ちます。
ごっこ遊びで心の世界を育てよう
ままごとやぬいぐるみ遊びなど、想像力をふくらませる“ごっこ遊び”が始まる時期。
おままごとを一緒にしながら、会話ややり取りの楽しさを感じさせると、言葉の発達もぐんと伸びます。
また、「ちょうだい」「どうぞ」などのやり取りも、社会性やコミュニケーションの土台をつくる大事な経験です。
安全対策の見直しを
室内でも、椅子や段差によじ登ろうとする子が増えてきます。
このため、家具の配置や転倒防止、誤飲につながる小物の管理など、再度安全対策の見直しを行いましょう。
1歳6か月〜2歳:走って、話して、心もぐんと育つ時期
- 走ったりボールをけることができるようになる
- 視力は0.4程度になり、ものを立体的に見ることができるようになる
- 離乳食を卒業し、幼児食に
- 二語文を話すようになる
この時期になると、体の使い方がさらに上手になります。
視力も発達し、世界の見え方がぐっと変わり、ますます行動が活発になります。
また、本格的な幼児食へ移行するタイミング。
食事の量・栄養バランスを意識しつつ、楽しい食卓を心がけましょう。
言葉の発達も著しく、「ママ きた」「ワンワン いた」など二語文を話すようになり、自我の芽生えがぐんと強くなる時期です。
1歳半健診で発達をチェック
この時期に行われる1歳半健診では、身長・体重・歯の状態・発語の様子・発達の目安などを確認します。
気になることは事前にメモしておくと安心です。必要があれば、保健師さんなどの支援につながる第一歩にもなります。
幼児食への移行は「楽しい食卓」がカギ
噛む力が強くなり、大人とほぼ同じものを薄味で食べられるようになってきます。
好き嫌いが出始めることもありますが、無理に食べさせるよりも、一緒に食卓を囲む雰囲気を大切に。
自分で食べたがる意欲も育ってくるため、手づかみやスプーンの練習も積極的に取り入れて。
トイレトレーニングは焦らずスタート
この時期からトイレトレーニングを始める家庭も増えてきます。
まずはトイレに座ることからスタートし、おまるや補助便座を活用して「トイレは楽しい場所」というイメージづくりを。
大切なのは、「失敗して当たり前」「できたらたっぷり褒める」という姿勢で、子どものペースを尊重することです。
言葉のやりとりを楽しんで
二語文が出てきたり、自分の気持ちを言葉で伝えようとする姿が見られるように。
「そうなんだね」「楽しいね」など、子どもの言葉に丁寧に返してあげることで、信頼感や語彙力が育ちます。
また、「じぶんで!」という自己主張も強くなる時期。気持ちを受け止めながら、選択肢を与えるなどして自立心をサポートしましょう。
2歳〜3歳:自我がぐんと育ち、心も体も大きく成長!
- ジャンプができるようになる
- 乳歯が20本生えそろう
- スプーンやフォークを使って上手に食べられるようになる
- 何でも自分でやりたがる
- 「イヤイヤ期」と呼ばれる自己主張が強くなる時期
- トイレトレーニングを始められる
2歳を過ぎると、身体機能の発達がぐんと進みます。
同時に、「イヤイヤ期」と呼ばれる自己主張の時期に突入。何でも自分でやりたがる姿が増えてきます。
思い通りにいかないと泣いたり怒ったりする場面も多くなりますが、これは自我が芽生え、心が成長している証拠です。
トイレトレーニングを子どものペースで
この頃には、トイレの間隔がある程度空くようになり、トレーニングも本格化。
パンツを履きたがる・排せつのタイミングがわかるなどのサインが見られたら、徐々に始めていきましょう。
うまくいかないことも多いですが、怒らずに、できたことに注目して褒めてあげることが大切です。
3歳児健診で発達をチェック
3歳に近づいたら、3歳児健診を受ける時期。
身長・体重・視力・聴力・歯の状態・言葉の理解や発語の様子など、より多面的に発達を確認する機会です。
歯の本数もそろってくるため、虫歯予防のための仕上げ磨きや甘いものの管理も意識しておきましょう。
お友だちとの関わりが大事に
お友だちとの遊びを通して、順番・ルール・言葉でのやりとりなど、社会性が育ち始める大切な時期です。
公園・児童館などでの集団あそびはもちろん、家庭内で「貸して」「どうぞ」などの練習をするのも効果的。
自宅保育をしている家庭では、幼稚園や保育園などの園選びを少しずつ始めて、安心して過ごせる環境を考えていきましょう。
「イヤイヤ期」は成長のサイン
言葉や行動で自己主張が強くなるこの時期。
「やだ!」「じぶんでやる!」「ちがう!」が毎日のように聞こえてくるかもしれません。
でも、それは子どもが「自分」という存在を確かめながら、世界を広げている証拠。
思い通りにいかなくてついイライラ…ということもあるけれど、パパやママの「まぁいっか」で気持ちがラクになることも。
大切なのは、子どもの気持ちを一度受け止めた上で、「こうしてみようか」と導いてあげることです。
赤ちゃんの発達には個人差がある
ここでご紹介したのは、あくまでも一般的な目安です。
赤ちゃんの成長のスピードやタイミングは、一人ひとりまったく違うもの。
「まだ○○ができない…」と不安になったり、周りの子と比べてしまうこともあるかもしれません。
でも、焦らず、その子のペースを大切に見守っていくことが、いちばんのサポートになります。
赤ちゃんの「今」しかない姿を、たっぷり味わいながら。
できることが少しずつ増えていく日々を、家族で楽しんでいきましょう。

つい他の子と比べたくなるけど、
赤ちゃんが「今」できていることを喜んであげたいね。
赤ちゃんのための部屋作り(出産準備)

赤ちゃんを迎えるにあたって、まず整えたいのが赤ちゃんの過ごす部屋。
安全で快適な空間をつくることは、赤ちゃんの安心だけでなく、パパやママの育児ストレスを軽減することにもつながります。
基本となるポイントは、この3つです。
- 赤ちゃんが安心して眠れるスペースをつくる
- お世話しやすい導線を整える
- 事故を防ぐ安全対策を行う
赤ちゃんのお世話に必要なもの
以下のグッズを準備しておくと安心です。
- ベビーベッド or ベビー布団
- おむつ、おしりふき、ガーゼなどのおむつ替えグッズ
- 授乳クッションなどの授乳サポートグッズ
- 沐浴グッズ(ベビーバス・ガーゼタオルなど)
- 抱っこ紐・ベビーカー・チャイルドシート
- 安全対策グッズ(コンセントカバー・ドアストッパーなど)

こんなに揃えなきゃいけないのか。
出費が心配だなぁ…
すべてを最初から買いそろえる必要はありません!
ベビー用品の中には使用期間がとても短いものもあり「せっかく買ったのに、ほとんど使わなかった…」というケースも少なくありません。
そんなときに頼れるのが、レンタルやサブスク(定期便)。
衛生管理された最新の育児グッズを、必要な期間だけお得に使えるサービスが増えています。
「本当に必要かどうか分からない」というアイテムは、まずレンタルから試してみるのも賢い選択ですよ。
▼ 赤ちゃんを迎えるためのお部屋づくりと準備物は、こちらの記事で紹介しています。
赤ちゃんを抱っこしよう
赤ちゃんとのスキンシップの基本は「抱っこ」。
抱っこは、赤ちゃんに安心感を与えるだけでなく、親子の絆を深める大切な時間です。

抱っこしすぎると癖になるって聞くけど…
抱き癖を心配されることもありますが、そんなことはありません。
赤ちゃんの心を育てるためにも、たっぷり抱っこしてあげましょう。
基本はこの2つの抱き方です。
- 横抱き … 赤ちゃんを横向きにして、首と後頭部、おしりを支える抱き方。
- 縦抱き … 赤ちゃんと向かい合い、縦向きにして、両足をМ字に開きながらおしりを支える抱き方。
安心・安全に抱っこするためのポイント
赤ちゃんにとって心地よく、パパママにとっても安全な抱っこをするためには、次のポイントを意識しましょう。
- 首と頭をしっかり支える
→首すわり前はとくに重要! - 赤ちゃんの体を「丸く」保つ
→背中がゆるやかなCカーブになる姿勢。 - 呼吸スペースを確保する
→顔が大人の胸に埋まらないように注意!
首がすわるまでは、基本は横抱きが安心です。
縦抱きもOKですが、その場合は首と頭のサポートをしっかり行いましょう。
赤ちゃんがリラックスできる姿勢を意識すれば、それで十分!
最初は緊張してしまっても、毎日の中で少しずつ慣れていけますよ。
▼ 抱っこの詳しい方法や、正しい姿勢のコツは、こちらの記事で実例をもとに解説しています。
抱っこをラクにするための必須アイテム!新生児から使えるケラッタの抱っこ紐・スリング(u-sling)を紹介しています。
授乳補助・ミルクをあげよう

赤ちゃんが「お腹すいたよ」と泣いたら、おっぱいやミルクの時間。新生児の場合、母乳は1.5~3時間おき、ミルクは2~3時間おきが目安です。
特に新生児期は、「飲む → 寝る」を繰り返す生活リズム。この授乳の時間が、毎日の大切なふれあいタイムになります。
母乳とミルク、どちらもOK!
母乳は赤ちゃんにとって理想的な栄養源といわれますが、ミルク育児もたくさんメリットがあります。
大切なのは、「母乳かミルクか」ではなく、自分たちに合った育児スタイルを見つけること。
どちらを選んでも、赤ちゃんはちゃんと育ちますよ。
ミルクの種類は4タイプ
赤ちゃん用ミルクには、使い方やシーンに合わせて選べる種類があります。
- 粉末タイプ(缶入り)
- 粉末タイプ(スティック)
- キューブタイプ
- 液体タイプ
▼ ミルクの作り方やげっぷの仕方・授乳サポート方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
おむつ替えをしよう
新生児は、1日に15〜20回のおしっこと、3〜10回のうんちをするといわれています。
そのままにしておくとおむつかぶれの原因になりますので、こまめにチェックしてあげましょう。

- おむつのおしっこサイン(黄色 → 青)
- 赤ちゃんがぐずる・泣く・におうとき
- 授乳や寝起きのタイミングに合わせて
基本のおむつ替え手順
- 新しいおむつを下に敷いて準備
- 汚れたおむつを開いて外す
- おしりふきでやさしく拭く(前から後ろへ)
- おむつの位置とフィット感を調整してとめる
おむつの種類
- サイズ(新生児用、S、Ⅿ、L、BIG)
- 紙おむつ/布おむつ
- テープタイプ/パンツタイプ
赤ちゃんの成長や動きやすさに合わせて、適切な大きさや種類を選んでいきましょう。
おむつ替えはスキンシップの時間
赤ちゃんのお世話をする時間は、声をかけたり、肌に触れたりできる大切なコミュニケーションの時間。
「気持ちいいね」「キレイになったよ〜」と声をかけながら、赤ちゃんとの時間を楽しんでくださいね。
▼ おむつ替えの手順・お肌のケア・足の持ち方など、画像つきでわかりやすくこちらの記事で解説しています。
沐浴(入浴)&保湿をしよう

赤ちゃんの肌を清潔に保つために、毎日の沐浴はとても大切。
新生児期は抵抗力が弱いので、大人とは別のベビーバスでやさしく洗ってあげましょう。
1か月検診で医師から許可が出たら、大人と一緒の浴槽で入浴できます。
沐浴の時間帯は?
特に決まりはありませんが、毎日だいたい同じ時間に行うことで、生活リズムが整いやすくなります。
授乳の直前・直後は避けて、赤ちゃんがご機嫌なタイミングに沐浴するとスムーズです。
沐浴はパパの活躍ポイント!
赤ちゃんを支えながらの沐浴は、実はなかなかの重労働。
産後のママの体はまだ回復途中なので、ここはぜひパパの出番!
沐浴での声かけやタッチは、パパにとっても赤ちゃんとの大切なふれあい時間になります。
「洗う係」と「保湿&着替え係」で分担するとスムーズに進みますよ。
沐浴後はしっかり保湿を
赤ちゃんの肌はとっても乾燥しやすいもの。沐浴後はすぐに保湿剤で全身をやさしくケアしてあげましょう。
ポイントは「すぐに・たっぷり・全身に」。
とくに顔・首・ひじ・ひざ・おなかまわりはしっかり塗ってあげてくださいね。
赤ちゃんのお肌ケアには、国産オーガニックのアロベビーミルクローションが最も使いやすくおすすめしています。
▼ はじめての沐浴に必要な道具や詳しい手順、保湿のコツは、こちらの記事で紹介しています。
服を着せよう(お着換え)

赤ちゃんの服は、「肌着」と「ウエア」が基本ー。
赤ちゃんの肌に直接ふれる、いちばん内側の服。
汗を吸う・体温を調整する といった役割があります。
肌着の上から着せる服のこと。
外気から肌を守り、おしゃれや外出時の装いにもなります。

何をどう着せたらよいか、よく分からなくて…。
大丈夫!基本は 「肌着+ウエア」の2枚重ねでOKです。
(夏は肌着1枚、冬は重ね着で調整することもあります)
お着換えのタイミングは?
赤ちゃんは、1日に何度も着替えることがあります。
こんな時には、すぐにお着換えをしてあげましょう。
- 汗をかいたとき
- ミルクの吐き戻しや、よだれで濡れたとき
- おしっこ・うんち漏れ
- 沐浴やお風呂のあと
- 離乳食の食べこぼし(離乳食期)
特に新生児〜低月齢の時期は、1日数回着替えるのがふつうです。
服はどれくらい用意すればいい?
肌着・ウエアをそれぞれ6枚前後用意すると安心。
洗濯のローテーションや、急な汚れにも対応できます。
▼ 赤ちゃんの服の種類や季節ごとの着せ方のポイントは、こちらの記事で解説しています。
爪を切ろう
赤ちゃんの爪はとても小さくて薄いですが、伸びていると顔をひっかいてしまうこともあります。
爪先より1mm以上伸びていたら、こまめにチェックして切ってあげましょう。

赤ちゃん用の爪切りは3種類
- ハサミ型爪切り(先が丸くて安心)
- クリッパー(大人用に似ているが小型)
- 爪やすり(削るだけで肌に優しい)
パパママが使いやすいものを選ぶのがポイントです。
- 赤ちゃんの様子を確認する
→ 機嫌のよい時や眠っている時がベスト! - 指先をしっかり固定する
→ 爪だけが見えるように優しく持ちます。 - 白い部分だけをカットする
→ 深爪に注意! - 角をやさしく丸く整える
→ 両端から中央の順で切ると、自然な丸みに仕上がります
足の爪はどうする?
足の爪も伸びすぎていると、靴下に引っかかったり不快の原因になります。月に1〜2回を目安にチェックしてあげてください。
▼ 赤ちゃんの爪の切り方や注意点・コツを画像つきでわかりやすく解説しています。
寝かしつけをしよう

赤ちゃんは1日のほとんどを「飲む→寝る」で過ごします。だからこそ、「寝かしつけ」は毎日の大切な育児のひとつ。

どうすれば寝てくれるの?
実は、寝かしつけに正解はありません
赤ちゃんによって心地よいと感じる方法はそれぞれ異なります。
「これがこの子に合ってるかな?」と少しずつ試していくことが大切です。
- 抱っこしてゆらゆら
→ 縦抱きでも横抱きでもOK。リズムが心地よくて落ち着く子も。 - 背中トントンや子守唄
→ やさしい声や音は、赤ちゃんに安心感を与えてくれます。 - 部屋を暗くする・静かにする
→ 光や音を控えると、眠りやすい環境に。 - おくるみでくるむ
→ ママのおなかの中みたいな安心感が◎ - 授乳やミルクのあとにそのまま寝かせる
→ お腹が満たされて、自然と眠くなることも。
もちろん、寝かしつけに時間がかかる日もあります。
どれを試しても寝ない…なんて夜も、もちろんあります。
でもそんな時も、一緒にがんばってる時間そのものが「大切な育児」なんです。

寝かしつけって、思ってたより奥が深いんだなぁ…。
赤ちゃんの眠るタイミングや、好みの寝かしつけ方法は、少しずつ見えてきます。
毎日一緒に過ごすなかで、パパ自身もどんどん上手になりますよ。
アンケートによると、パパにやってほしい育児で「寝かしつけ」はNo.1ーー。
いつも仕事で帰宅が遅くなるパパにこそ、少しでも赤ちゃんと触れ合う時間を持ってほしいというママの願いが込められています。
▼ 寝かしつけの方法やコツはこちらの記事でまとめて解説していますので、ぜひご覧ください。
パパと赤ちゃんでお出かけしよう

ママの体調不良や、休息の時間…。
赤ちゃんとパパだけで過ごす1日が、ある日突然やってくるかもしれません。

ひとりで子どもと出かけるなんて不安だなぁ…。
でも、しっかり準備しておけば、パパでも安心してお出かけができます!
- 行き先は「赤ちゃんが快適に過ごせる場所」を選ぼう
公園、ショッピングモールの赤ちゃんスペース、近場のカフェなど、長時間の移動がなく、オムツ替えや授乳がしやすい場所が◎。 - 持ち物・服装・トイレ準備がカギ!
おむつ、おしりふき、着替え、ミルク、哺乳瓶、抱っこひもやベビーカー「これだけあれば安心」な持ち物リストを前日に確認しておきましょう。 - スケジュールは「ゆるく」組むのが正解
詰め込みすぎるとパパも赤ちゃんも疲れます。1か所でのんびり過ごす、くらいがちょうどいいですよ。 - 「困ったら帰る」逃げ道を考えておこう
トラブルがあったときすぐ帰れるよう、家から遠すぎない場所を選んで。 - 完璧じゃなくてOK!
ミルクをこぼしたり、泣いてしまったり…そんなの当たり前。「無事に帰ってこられた!」そんな小さな成功を一緒に喜びましょう。
お出かけは「成長のきっかけ」。最初は不安かもしれませんが、パパが主役の1日は、赤ちゃんとの絆が深まるチャンスでもあります。
何度か経験するうちに、準備や段取りもどんどんスムーズに。
「パパと二人のお出かけ、楽しかったね」そんな思い出が増えていきますよ。
赤ちゃんのお世話 まとめ

赤ちゃんの育児は、はじめてだと分からないことばかりで戸惑うのは当たり前です。
でも、大切なのは「できること」から少しずつ関わっていくこと。
その一歩一歩が、赤ちゃんとの信頼関係を育み、ママの支えにもつながっていきます。
パパの役割は「ママの代わり」ではなく、「パパだからできること」が必ずあります。
このガイドが、そんな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
このサイトでは、育児の基本や、パパにおすすめの育児グッズもたくさん紹介しています。
はじめての育児も無理なく、楽しみながら進めていきましょう!




